産後の尿漏れでのご来院

今日は、ダフィーカイロです。

今回は産後からの尿漏れの症例報告です。守秘義務のため個人特定につながるような情報は一切カットしていますので、ご了承下さい。

 

経緯

約1年前に出産。直後より尿漏れが始まったかが、参加からは生理が再開するころには治まると言われたそうです。

産後10カ月経ち、生理再開したが変化はなく、当院に来院されました。

尿漏れの程度はくしゃみや、走った時に漏れるそうで、量は下着が濡れるくらいだそうです。程度としては中程度というくらいでは。

 

尿漏れ量の定義

色々基準はあるみたいですが、一般的には尿漏れパッドを作っているメーカーの目安が分かりやすいので、ご紹介します。色々なメーカーの基準を統合すると次の通りです。

①チョットだけちょっとだけ漏れる。下着に軽くシミが出来る程度⇒3~5㏄(ml)

②下着がかなり濡れる程度⇒5~10㏄(ml)

③洋服が濡れる程度⇒10~40㏄(ml)

④床まで漏れる⇒50㏄(ml)以上

メーカーの案内では、これらを参考に1回の量と頻度から、吸収量が自分に合うパッドを見つけるようになっています。

病院でさらに正確に調べたい場合は、1時間パッドテストというのを行います。自分でも出来るので興味ある方は、ユニチャームのwebに掲載されていますので、そちらをご参考にしてください。

https://jp.charmnap.com/ja/basic/padtest.html

 

施術

尿道括約筋を含めた骨盤底筋群のオーソドックスな機能回復と強化を行いました。

骨盤の矯正を行い、骨盤底筋が働きやすいように調整します。妊娠中に起こる腹部と骨盤底筋の癒着を剝がす手技を行い、動きやすくなったら、実際に筋肉を働かすための機能訓練を行います。腹部の調整とセルフケアの方法を指導して、1回目は終了しました。

2回目来院された時の報告では、くしゃみの時の尿漏れはなくなったということでした。しかし、走った時には依然あるという事なので、次により立位の時に対応した訓練法などをご指導させて頂きました。施術は3回で終わりとなりました。

 

解説

妊娠中に子宮が大きく発達し、それにより膀胱は圧迫されます。同時に恥骨側に押し付けられます。組織は押し付けられ続けるとくっついた状態になってしまうことがあります。尿が溜まって膀胱が膨らんでくると、膀胱内にあるセンサー(神経)が反応して尿意を感じ、排尿しようとします。膀胱が周りの組織とくっついているとセンサーにも張力が加わり、誤作動を生じます。これが尿漏れの一つの原因になります。

また、尿が漏れないように尿道を締め付けている尿道括約筋という筋肉があります。尿道括約筋は骨盤底筋と関連があります。分娩時に引き起こされる骨盤底筋の微細損傷は、細かい炎症を起こしますので、尿道括約筋と骨盤底筋がくっついてしまうこともあります。こうなると筋肉の働きがスムーズに働かなくなることになります。

産後の尿漏れにはこれらの解消を図った上で、骨盤底筋や尿道括約筋の訓練をするのが大事です。当院では、なるべくご自身でこれらのケアや訓練が出来るようにご指導させて頂いております。

 

まとめ

今回は産後の尿漏れ施術の一例を紹介させて頂きました。尿漏れは程度がひどくなると社会生活を営む受けで大きな障害となり得ます。早めの改善をお勧めします。

では、今回はこの辺で。

 

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