超音波画像装置(エコー)を導入しました。

 

 

 

買ってしまった。。。

 

お金ないのに。。。

 

好奇心には勝てなかった。。。

 

何を買ったかと言えば、そう、表題をご覧になればお分かりのように

超音波画像装置です。

 

 

 

超音波画像装置とは

一般的に超音波画像は、産科で胎児の状態把握のためのエコー検査などでおなじみです。その他、人間ドッグで内臓の検査で経験した方もいるかも知れません。最近では、整形外科領域で活用される機会が増えているそうです。

内臓や脳などを除いた体の動きに関わる組織を運動器といい、整形外科はこの運動器を治療対象としています。運動器は土台となる骨と、骨同士を連結する関節・靭帯、骨を動かし体の動きの原動力となる筋肉などから構成されています。

しかし、今まで検査の主流であったレントゲンは主に骨しか写りません。エコーは中の筋肉や靭帯・腱などを観察することができます。これらは「骨=硬いもの」に対し、軟部組織とよばれます。しかもレントゲンは止まった状態でしか画像が見れませんが、エコーでは軟部組織が動いているところがリアルタイムで見ることができるという利点があります。

超音波画像装置の原理は簡単にいうと、耳に聞こえない領域の高い周波数の音波を体の中に発射し、内臓や組織に当たると反射波(エコー)が返ってくるので、そのデータを目に見えるようにしたものです。

詳しく知りたい方は、こちらのサイトが分かりやすいのでお勧めです。

 

医師以外の者が超音波画像装置を使うことに、とやかく言う人がいますが

超音波画像装置は、一般的には「超音波画像診断装置」とよばれますが、「診断」行為を行った良いのは「医師」だけになります。体内の画像が見えるので、それを元に診断ができてしまうケースがありますが、医師以外が「あなたは○○です」と疾病名を言ってしまうのは法律上ダメです。従ってよく接骨・整骨院でおこなわれるような超音波画像を元に「前十じん帯が切れてます」とかは言えません。しかし、施術をする際の参考として画像により「病態観察」を行うことは問題ありません。従って、施術者がこれらの装置を使用する場合は、「超音波画像観察装置」と呼称します。

医療機器のクラス分類上でも超音波画像装置はクラスⅡに分類され「不具合が生じた場合でも、人体への影響が少ないもの」とされています。このカテゴリーには「X線撮影装置、心電計、注射針、輸液ポンプ用輸液セット、補聴器、家庭用マッサージ器、コンドーム」など様々なものが含まれていて、一般家庭で普段使われているものも意外に指定されていたりします。

従って、近年では整形外科や理学療法の診断補助ツールのみならず、整骨・接骨院、鍼灸院でも状態把握や、施術の効果判定のために取り入れているところが出てきています。

了見の狭い人達は、自分たちの業界に患者を囲おうとし、他業界の人がこのような新しいアイテムを使い始めると批判しだします。しかし例えば、怪我をした人が治療をしたとすると、そこには回復の段階によって「整形外科による治療」→「理学療法士によるリハビリ」→「病院外の施術院によるコンディショニング」→「トレーナーによる強化」と、一連の流れの中で関わってくる様々な業種の人達がいます。その中で対応する者達が共通認識を持ち、情報を共有し、互いに連携しやすくする方が患者様にとってははるかに有益です。そのために法律に特に抵触しないのであれば、このようなアイテムに精通しておくのも重要です。良識のある人達は、人が回復するためにはチームのように活動すべきで有るということを心得ています。

 

当院での超音波画像の活用

カイロプラクティックにおける超音波画像では何をどのような利用法があるかというと

①リスク回避

②リスク管理として

③身体機能改善の補助ツールとして

④触診の確実性を増す

この4つを目的に導入しています。①と②はリスクというマイナス面への対処、③と④がカイロプラクティック院としての付加価値を上げるプラス面としての役目を想定しています。

 

リスク回避

基本、急性外傷はカイロプラクティックの適応外なのですが、一度、医療機関にかかった時点で異常が見つけられず、それでも痛みがあるのでカイロプラクティック院を訪ねてくるというケースがあります。周辺筋組織の緊張が強かったり損傷程度が小さかったりすると、一般的な骨折の理学検査(圧迫痛、軸圧痛、振動痛など)でも陰性所見の場合があります。このような方が後日、病院で再検査してみると改めて骨折が見つかるということもあります。

このような場合でもエコーを使うと、骨表面の段差(損傷部位)を見つけることがあります。

例えば転倒して胸をぶつけ、痛みが強いので救急を受診した。しかしそこでは異常は見られないと告げられたとします。このようなケースはよく見かけるケースで、これを救急で診断をもらった内容を真に受けて骨に異常はないと考え、肋間筋の筋緊張であろと思いマッサージしたり、肋間神経痛と勘違いし背骨の矯正をしたりしてしまったら、逆に症状を悪化させてしまいます。

このようにカイロプラクティックの適応外の方を鑑別し、リスク回避に利用できるのです。

他方、このようなことはスポーツ現場ではよく起こることなので、試合中や遠征先でのトレーナーの処置の判断材料としてこのツールは、トレーナー業界にももっともっと進出してくると思います。

 

リスク管理

当院のような施術院には変形性の関節症をわずらってお越しになるクライアント様も多数いらっしょいます。その場合多くが、病院にいくと必ず手術を勧められる、手術は受けたくない、だから当院にきている、とおっしゃいます。治療を受ける選択肢は患者様にあるべきで、その一環として当院を選ばれているという形です。ところが、病態の経過観察をするため病院での定期的な受診を当院としてもお願いしたいのですが、先のような理由でそれが叶わないケースが多々発生します。

変形性関節症の場合、症状の増悪・軽減が周期的にくることをよく経験しますが、それが一過性のものなのか、それとも重症化もしくは改善しているのか判断に悩むことがあります。状態の保存を目指していても、功を奏さず重症化しているならば、しかるべき医療機関に転院をお勧めする必要がでてきます。無駄な施術期間の延長は、適切な医療機関への受診機会の損失を招きます。

このような場合の判断の一助として超音波画像は役に立ちます。

 

身体機能改善の補助ツール

実は今回の導入の最も大きな動機はコレですね。当院での使用では、この用途によるものが一番多いと考えています。具体的にいうと深部筋トレーニングのフィードバックに使います。例えば、体幹筋の深部は意識しずらいので、動きを習得することが難しい人もいます。自分が動かしている感覚と、エコー画像で筋肉が動いているところを確認して頭の中で一致させると、筋肉の動きを習得しやすくなります。

エコーが無くてもできますが、有った方がより習得しやすいなら、あった方が良いじゃない、という発想です。

特に産後の腹直筋離開の人は、腹部の筋の活動が苦手な人が多いようなので、そのような場合に有効であろうと考えています。

 

 

 

触診の確実性

例えば、背骨の関節である椎間関節。触ろうと思うと、その上に覆いかぶさる最腸筋や多裂筋越しに触ることになります。カイロプラクティックの触診においてこの触診技術は最初に習いますが、上部に覆いかぶさる筋群のため、実は安易ではありません。骨は硬く、筋肉は柔らかいので区別がつくだろうと思われていますが、深部の筋が固まっている場合、椎間関節の突起と、部分的な硬結と、本当はどっちなのだろうと思わせるときがあります。

現場では思い込みで行ってしまい、流している場合が多いようです。それでは当人の触診技術も向上せず、施術の効果も不確実になってしまい、クライアント様にも迷惑がかかります。エコーによる観察を行へばそのようなリスクが軽減します。

 

 

また、このような例もあります。側弯症では一方の背中の筋が盛り上がり、他方の筋が凹んでいるように見える場合があります(特に腰部で)。この時、一般的な説明では、背骨が回旋しているため片側が後方へ移動し、もう片方が前方へ移動しているのでそのように見えると言われています。しかし、腰部などでは背骨の回旋以上に筋肉の隆起差があり、筋肉の太さ(断面積)自体が大きく差が有るように見受けられる時があります。

左右差が単純に背骨の回旋によるものなら、背骨の捻じれをとってやれば筋の盛り上がりも無くなるはずですが、筋肉の太さ自体に大きく左右差がある場合は、細くなっている方の筋肉の肥大を促すようなトレーニングを加えていく必要が出てきます。このような判断時に筋の太さをみれるエコーは役立ちます。

 

まとめ

当院の新しいお仲間、超音波画像装置についてのご紹介でした。

画像装置は持てばOK、すぐ使えるという訳ではなく、実は端子の操作と、読図の習得に鍛錬を要します。当院でも講習会に参加し、また日ごろから練習を積んでいます。そのなかでも前部体幹筋の描写は比較的安易なので、積極的に活用していきたいと思っております。

当院では、このような検査も施術の一環と考えているので、別途料金が発生することはありません。

また、運動器以外(内臓など)の描写は行いません&出来ません(道具的、技術的、知識的、業務範囲的すべてにおいて)。そこはお間違いのないようにお願いします。

このような形で、当院では皆様のヘルスケアに貢献できるように常に進歩を続けています。

では今回はこの辺で。

 

 

 

 

 

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