股関節からお尻にかけての痛みで来院

今日は、神奈川県大和市の整体のダフィーカイロプラクティック南林間整体院の坂木です。

今回は、左のお尻から股関節にかけてと膝下の痺れるような痛みで来院されたケースのご報告です。

【2040】大臀筋の構造
(c)フリーメディカルイラスト図鑑

 

症状と検査

このクライアント様は板金工の男性で、仕事中は重量物を扱うそうです。そのため、たまに腰が痛くなったりすると当院をご利用されていました。

今回は、急に左のお尻から股関節、太ももにかけてと下腿部にかけて痺れるような痛みが出始めたという事で急遽、来院されました。

最初のテストでは、立ったまま腰を動かしていただいても症状の再現なし。腰部や股関節の可動域テストでも痛みの再現は見られず。さらにストレス・テストで、細かく損傷箇所を探っていきます。

 最終的には、左股関節後面を伸ばすような方向に持っていくと、つる様な痛みを発現します。

施術方針

このような場合、多くは2つの可能性が考えられます。

筋肉自体の損傷やトリガーポイントの形成による伸張痛、または坐骨神経の伸張ストレスによる痛み・痺れです。

坐骨神経に影響を与えるもので代表的なものに、ヘルニアや変形性の関節症などの神経根障害と、梨状筋症候の2つがあります。

梨状筋は、坐骨神経が骨盤から出てくるところで上から覆いかぶさっている、股関節を外に開くように捻る役目がある筋肉ですが、全人口の1~2割くらいの確率で、梨状筋の中を坐骨神経が貫通している人がいます。このような人は、梨状筋が緊張すると、貫通している坐骨神経も影響を受けやすくなります。

現実的にはテストだけでは症状が再現され無いことが多くあります。症状がでるのは日中の仕事をしている最中なので、実際の仕事中の状況を再現していただくのが本当は確実です。

特に今回のクライアント様は、仕事中に重量物を扱う事が多いようなので、その場合は周辺筋肉が発達し、ちょっとやそっとの負荷では症状が再現されないからです。

このクライアント様も腰部体幹部の筋肉が発達していますが、可動性が減っています。この場合、筋肉自体の柔軟性の低下の他、腰骨自体の変性も考えられます。その事は、椎間板や神経根に影響を与える可能性が考えられます。

今回は、あまり明確に鑑別できないケースなので、上記のような筋性の問題と、神経性の問題を考えながら、両方のアプローチから施術をすすめて、経過を観察する事にしました。

施術時の指標となるのは、左股関節を深く曲げる+少し内側に入れるという、要は左のお尻を伸ばした状態でのつれるような痛み感です。実際、仕事中で痛みを発する姿勢はそのような姿勢ではないのですが、他に鑑別テストにおける自覚できるものが無いので、便宜上これを指標にします。

経過

2回の施術後に歩行時の痛みや、お尻の痛みも軽減してきて、3回の施術で下腿の痺れ感は気にならなくなってきたとのことでした。この時点で左お尻、股関節の痛みはピーク時の3~4割くらいになったそうです。

それ以降、さらに改善を目指し、坐骨神経の滑走性を改善するリリーステクニックを用いたところピーク時の2割まで症状は減ったそうです。

最後、2割がなかなか取れませんが、どうしても仕事をしながらだと、同じ部位に負荷がかかり治癒の促進を遅らせてしまいます。特に肉体労働の作業ではなおさらです。

カイロプラクティックは症状を治す事が目的ではありません。症状を治せるのは、自分の体に生まれながらに備わっている回復力(自然治癒力)だけがなせる業です。カイロプラクティックでは、自然治癒力が働こうとするのを妨げているものを取り除く事を目的で行っています。

仕事を休む事はできないので、他の部分で改善できる部分があるかを探しながら、現在も施術を継続していただいております。一日も早い完全回復を達成できるようにしたいものです。

何か分からない事があれば、神奈川県大和市の整体【ダフィーカイロプラクティック南林間】まで、何なりとお尋ねください。

今回のご報告はこの辺で。

 

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