妊娠中の左股関節の痛みでご来院。

 

今回も妊娠中における股関節の痛みの症例の報告です。前回、股関節痛の特殊な原因のご紹介をさせて頂きましたが、今回のご紹介は一般的な原因が元での痛みのケースのご紹介です。

当院の経験上、股関節の痛みで多いのは左側です。何故、左側が多いかというと元々の骨盤や股関節の位置関係が左に負担がかかりやすいということに起因しています。今回は詳しい身体の歪み方の基準は割愛しますが、よく教科書的に言われている身体の歪み方の標準と、当院で一般的に観察される身体の歪み方には隔たりがあります。

いづれにしろ、元々の歪みに妊娠中のお腹の重量が加わり、そこに仕事などの負荷が加わると、ダメージを負って症状が出てしまうようです。

そのような中で今回は2症例をご報告させていただきます。妊娠中に不具合が起きて悩まれている方へ、当院ではこのような事を行ってますよ~という施術の雰囲気を感じ取ってもらい、整体・カイロプラクティック院選びの一助にして頂ければ幸いです。

 

歩行困難なほどの左股関節部の痛み;B様の例

実はこのクライアント様は

でご紹介させて頂いたB様と同一人物です。前回のご報告の後日談として、今回続きをお知らせします。

前回の初診後も仕事を忙しくこなしていたら症状は悪化し、結局歩けなくなり、早めの産休をもらい実家に帰り自宅療養していたそうです。

その間、産科や整形外科で診てもらいましたが妊娠中ということもあり、特にできることが無く様子見ということでした。また、同時に地元の接骨院や、カイロプラクティックに通っていたそうですが芳しくなかったようです。

そのため当院への再来は1ヶ月以上空いてからでした。やはり症状は継続中で、杖で補助しながら歩いている状態でした。1ヶ月間歩かないようにしていたためか、明らかに左右の太ももの太さが違ってきています。これは廃用性萎縮といい、使わないでいたため筋肉が縮小してしまっているために起こります。神経障害でも起こりますが、今回のケースでは神経症状はみられまんでした。

前回疑いがあった部分の円靭帯・大腰筋・神経障害などの再テストを行ってみると、どうも違うようでした。そこで前回施術後に、次回来院時用に準備していた方法がありましたので、それをいくつか試してみました。

この方の問題は、股関節を曲げる筋肉も伸ばす筋肉も両方同時に障害されているようで、それぞれに対してアプローチを変えていきます。その中から改善の兆候を見せるものを重点的に適用していくと、術後の改善が痛みが半分以下になっているようなので、そこで様子を見てもらいました。

3日後の再度来院された時には、だいぶ痛みが軽減され、特に以前あった体重をかけた時の「ビリッ」とくる電撃痛はなくなったそうです。この時点では重ダルサがメインの自覚症状となっていたので、更に前回の施術計画を推し進めていきました。同時にセルフケアのやり方をご指導させていただき、弱った左太ももの筋肉の活性化を図りました。これを怠ると、本来身体を支える筋肉が役目を果たせなくなり、障害されている部分に負担がかかり回復の妨げになるからです。

更に1週間後に来院された時点では、室内での移動は杖はいらなくなり、外出時に念のため杖を使っているというところまで回復されたそうです。このセッションでは、階段の昇る時にお尻の違和感と太ももの力の入らなさがあるというので、それをメインターゲットに施術をし、この回で矯正は終了とさせて頂きました。

 

 

左のお尻の下部の痛みの妊婦様;A様の例

1ヶ月前より悪化してきた殿部痛で、歩行時や寝返りの時に痛むという訴えでご来院されました。テストで安易にお尻の筋肉の下部が痛んでいることが判明しました。

障害部位が分かれば、やる事は明確で簡単です。この筋にトリガーポイントと呼ばれる問題箇所が発生しているようです。トリガーポイントは筋でのエネルギー活用のシステムが破綻した結果、引き起こされると考えられています。エネルギーが上手く活用できないため、部分的に筋繊維の伸び縮みが行われず固まった状態と理解されています。要は部分的に負担がかかり使いすぎの状態になっているのです。そのため、その部位を伸び縮みできるように操作します。

このような施術結果、痛みが最初10あったとしたら、2までの段階に減ったそうです。

この方は妊娠8ヶ月目なので、さらにお腹が出産に向けて大きくなり重くなってくると思われます。その分負担も増加するので、セルフケアでご自身でコントロールする術をお伝えさせて頂きました。

仕事柄、立ったり座ったりという動作が多い方なので、そのためこの部位に負担が蓄積したようでした。立ち上がりや歩行の蹴りだしなどでお尻の下の線維は使われます。お腹の重量がそれに加われば余計に疲労してしまうという訳です。

 

まとめ

妊娠中は薬が使えなかったりなど制約が多くなります。そのためカイロプラクティックのような施術がお役に立てる機会が増えます。

何か健康上、不快なことがあればかかりつけの医師とご相談の上、改善のための選択肢としてカイロプラクティックも検討されることをお勧めします。

では、今回はこの辺で。

 

 

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