尾骨痛について

今日はダフィーカイロです。

6月に入り梅雨入りしてますが、晴れると暑いですね。今年の夏はしんどそうな予感。。。

さて、今回は尾骨の痛みについてです。

 

 

尾骨について

尾骨は3~6ケの骨からできています。

背骨は横から見るとSの字のカーブを有していて、腰骨は前に凸のカーブを描いており、仙骨は後ろに凸のカーブを描いています。その最後のカーブを構成している末端が尾骨になります。

したがって尾骨は内側に向いているのが普通の状態です。

尾骨の痛みを訴える場合、2つのケースをよく見かけます。

1つは尻もちをつくなど転倒による打撲。

もう一つは産後によるものです。

尾骨自体は骨が癒合し、ひと塊になっているので、動く部分は仙骨との結合部です。仙尾関節といいます。

尻もちなどの打撲の場合は、この仙尾関節から尾骨が内側にめり込むように変位します。

一方、分娩時には産道が広げられのに伴い、骨盤底が広がり、尾骨も外側に押し広げられます。通常ですと一旦外側に押し出された尾骨も、それが生理的範囲の範疇ならば元に戻り、問題なく済みます。しかし生理的範囲を逸脱してしまった場合、仙尾関節の捻挫になり、ひどい場合は骨折してしまうことがあります。

 

尾骨が内側に変位した場合

打撲直後は炎症が強いので、矯正は適応ではありません。それまでは炎症に対する処置を行います。

炎症がある程度治まってきたら矯正を受けることができます。

内側に変位した尾骨の矯正は、海外では肛門から指を突っ込み外側に引っ張り出すという方法を行うところもあるようですが、大抵の場合はそこまでする必要はありません。外側からの接触で十分効果を出すことができます。

また、尾骨には後仙腸じん帯、仙結節じん帯、仙棘じん帯など、多くのじん帯が付着していますので、それらの影響も考える必要があります。

 

産後の尾骨痛

産後に尾骨が痛む場合は、先に述べた通り通り尾骨が外側に押し出された時に損傷を負っている可能性があります。大抵の場合はじん帯の損傷・捻挫などですが、ひどい場合は骨折していることもあります。

骨折の場合でも治療は特に何もせず、自然にくっつくのを待つという方法をとられるの多いと聞きます。

また、尾骨には多くのじん帯が付着しており、そのじん帯には大殿筋というお尻の大きな筋肉が付着しています。この筋肉が硬くなってもじん帯を引っ張り、尾骨に負担をかけて痛みを誘発することがあります。

いづれの場合も炎症が強い場合はその処置を行い、尾骨が外側に変位していればその矯正、筋が硬くなっていればそのリリースを行うというのがセオリーです。

施術者の内では、妊娠中は骨盤前傾になるのでそれで尾骨が後方に飛び出て、当たって痛むのだと考えている人が多いです。お腹が前に突き出すので骨盤が前に傾いた形になりやすいからです。

しかし実際には、骨盤前傾の人もいれば逆に骨盤が立っている骨盤後傾の人もいます。皆一律に決めつけてしまうような施術者は危険です。

 

 

痩せている人の尾骨痛

たまに仰向けで寝ていると尾骨が当たって痛いという訴えに出会います。

原因として考えられるのが2つあります。

1つは骨盤の前傾がきつくなり、尾骨が床面に当たりやすく、体重負荷がかかりやすくなっている場合。

もう1つは、痩せていて殿筋の筋量が少ないため、尾骨両側の筋肉によるクッションがないので直に尾骨に負担がかかってしまっているケースです。

骨盤の前傾は骨盤が前側に傾いた状態で、その分腰が反りやすくなります。腰が硬い人は仰向けで寝ても腰がフラットにならず、反り腰のままであることが多く、それに伴い骨盤も前傾をキープしてしまっていることが多いです。

このような場合は、膝下にクッションなどを入れ、膝を立てた状態にすると腰がフラットになりやすく、骨盤前傾が解消されるので試してみるとよいでしょう。

また痩せてて筋のクッションがなく尾骨が当たってしまう人は、クッションを柔らかいものに替えて圧が分散するようにすると痛み軽減につながることがありますので試してみる価値はあると思います。

また当然ですが、横向きで寝れば尾骨は当たらないので痛みはありません。

 

尾骨痛の矯正に関する注意点

尾骨が変位に伴い痛みが出た場合は、方向に関わらず矯正により痛みが軽減する可能性があります。

その場合、急性期の症状が発生してすぐは矯正はできず、炎症を抑える処置をまず行います。炎症が治まってからが尾骨変位の修正に適応期になります。具体的には打撲などの場合は1週間後~、産後の場合は2週間後~、となります。

ただしあまり変位してから時間が経ってしまうと尾骨はその位置に固定されやすいと言われています。したがって適応期は変位発生から3~6ヶ月以内と考えています。

それ以降の矯正では、変位の修正は難しくなってくると考えています。ただし痛みの軽減に関しては、変位だけの要因ではないようで、この時期以降でも効果がみられることが多いです。

 

まとめ

腰痛なら腰痛体操など自分で対処する方法がよく紹介されていますが、尾骨痛に関しては自分で何をすればいいのか分からないものです。

今回は尾骨痛に関して一般的に見られるものを簡単に紹介しました。

この記事が何かのお役に立てば幸いです。

では、今回はこの辺で。

 

 

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