産後の肛門・膣の違和感で来院

 

今日はダフィーカイロです。今回は産後に引き起こされた問題のクライアント様の事例です。

 

概況

30代の方で、4カ月前に出産。産後から尿漏れ、痔がとび出しているような違和感、膣にも内蔵が出てきているような違和感があるという訴えて来院されました。肛門科や産科の検診では異常は見られなかったそうです。自身で腹直筋離開が気になったので、当院を探して来られたそうです。

 

初回検査

立位姿勢はそれほど悪くはありません。骨盤の動きもそれほど悪くなく、骨盤の関節にも痛みや不安定性は見受けられません。胸郭は動きが少し硬い。

腹直筋離開の訴えに関しては、エコー観察において下腹部が1.5㎝程、上腹部が2.5㎝程の開き具合でした。ただし、見た目上はそれほど離開は明白ではなく、腹圧を上げてもそれほど飛び出てくる感じは見受けられませんでした。若干右の腹横筋の厚さが左寄り薄い感じでしたが、顕著な差ではなかったようです。

 

施術

実際に内科的な問題、痔や骨盤臓器脱のようなものは無いと医師の診断を受けているので、骨盤底の違和感の問題は陰部神経に起因すると考えられます。

分娩時に骨盤底筋群は引き伸ばされ損傷するので、それに伴い陰部神経も損傷することが多くあります。

神経に対する手技としては、神経周辺の組織を緩め、神経の滑りをよくすることにより、神経周辺の毛細血管の流れを改善すること。圧迫を取り除き不要な刺激を抑えること。があります。

 

陰部神経は、大坐骨孔という骨盤の穴の梨状筋の下から出てきて、すぐ仙結節じん帯という仙骨の下側から坐骨についているじん帯の下を通ります。仙結節じん帯の下には仙棘じん帯があり、この間を陰部神経は通ります。その後、坐骨の内側にある内閉鎖筋に存在する筋膜の管を通り、肛門や会陰周辺の筋の支配や、皮膚感覚を支配する神経を出します。

陰部神経は、じん帯の間をすり抜けるところと、内閉鎖筋の筋膜の管を通るところが障害のリスクが高いと言われています。これらの部分は骨格の歪みや、骨盤底筋の影響を受けやすいので、分娩時に障害のリスクが高まります。施術では、これらの組織、骨格、筋肉などの状態を見て、修正していくようにします。

骨盤底筋の機能の改善は、腹直筋離開の改善にもつながります。さらに腹直筋離開の改善のために胸郭の矯正と、エコー評価で適正な腹部の回復トレーニング法を判断し、それを行って頂きました。機能回復トレーニングは自宅でも行ってもらいました。

 

経過

1週間後に2回目のご来院となり、様子を伺うと、当初の症状レベルを10だとすると2レベルまで軽減したということを報告されました。そこで、施術の方向性は間違っていないようなので、続けて同様の手技を行いました。さらに3回目では、ほぼ骨盤底の問題は気にならなくなったという事なので、そこで終了とさせて頂きました。

 

まとめ

今回は産後の問題でよく見受けられる陰部神経の異常にフォーカスしての報告でした。陰部神経損傷は、酷い場合はブロック注射が適応になりますが、中程度までの問題には充分カイロプラクティックの適応になると思います。

今回の事例が何かの参考になれば幸いです。

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