仕事中の足裏外側・踵の痛みのケース

今日は、ダフィーカイロです。

比較的当院に多い問い合わせに足裏の痛みがあります。

そこで今回は、足裏の痛みを訴えて来院されているクライアント様を例に、当院がどのように足裏の痛みに当院が対処しているか、少し詳細に説明していきます。

足裏の痛みで施術所を探されている方の一助にならば幸いです。

PexelsによるPixabayからの画像

状態

立ち仕事の仕事時間が長くなったこと、特に歩行距離が長くなったことにより、右踵の外側を中心とした足裏の痛みを訴えられた女性のクライアント様です。

姿勢が右肩が下がり、胸郭が右側が後方へねじれています。これは右利きで一番多い体のパターンです。右足のカント(立った時の地面に対する脛の角度)が左足に比べ外側に傾いていて、体重が足裏の外側にかかりやすくなっています。これを膝からみると膝下が内側に向いているので内反膝(ないはんしつ)といいます。

骨盤が右へシフトし、腰椎は代償で左に傾き、その代償で体がCの字の右肩下がりになったとも考えられます。

痛む部分は右踵の外側がメインになります。

 

 

足の骨の動き

歩行時のアーチの動き

医学書における解剖学の教科書には、足の動きに伴って骨1ヶ1ヶがどう動くというのを羅列しているのがありますが、あれだけでは全体がどう動いているのか把握しずらいものとなっています。

足の構造からいって一番大事なのは、歩いている時や走っている時に衝撃を分散し、蹴りだしの時に力を伝えることであります。そのためにアーチが存在しています。

アーチが潰れたり(衝撃を吸収するとき)、アーチが元に戻ったり(蹴りだしのとき)するためには、どう骨が動けばいいかをイメージしたほうがわかりやすいです。

歩いている時に、空中に浮いていた足を前に送り出して、その足の踵から着地してから体重を乗り込み、骨盤の下に足が来るところまでがアーチが潰れる時間帯です。

その後、体が前に進むにつれ、母指球に体重が乗り移り、指がそらされる時点で足裏のアーチを橋渡しについている足底腱膜が引っ張られその弾力がけり出しの力を強化します。それと同時にアーチも戻ります。

(図1)足の骨の名称

 

図2、足部を後ろから見たところ

 

アーチの変化に伴う骨の動き

アーチが潰れるためには踵の骨は上部が内側に倒れ(図3)、踵の骨の上に乗っかっている距骨という骨の前側が内側下方に向きます(図4の青い骨)。また、距骨の前にある立方骨と親指の中足骨との関節は真っ直ぐに近づくように動きます。

図3、踵骨上部が内側へ倒れる

 

図4、前から見たところ。距骨前部は前内方へ向く。

 

アーチが戻るときは潰れるときと逆に動きをします。

 

また、足の構造は、一般的には舟状骨-内側楔状骨-第一中足骨のラインを第一列、立方骨-第五中足骨のラインを第五列といいます。しかし私は機能的には距骨-舟状骨-内側の中足骨のラインを第一列、踵骨-立方骨-外側の中足骨のラインを第二列と呼んでいます。大雑把にいうと、立方骨と接触している第4,5中足骨を含めて第2列とし(図5の緑部分)、舟状骨と接している第1~3中足骨を含めて第1列(図6の赤部分)と考えています。アーチの動きは踵骨とその上に乗っかっている距骨の間の関節が大事で、それぞれの骨に関節を作っている舟状骨、立方骨も距骨、踵骨の動きに伴って動くので、この2列に大別しています。

図5、

 

図6,

 

イメージとしては2つの棒があり、第二列という棒の端が踵骨であり、その上に端が距骨でできた第一列という棒が乗っかっているという感じです。それがそれがコンパスや扇子のように距骨-踵骨を起点に広がったり、閉じたりというような動きをしています。体重がかかりアーチが潰れる時がこの列同士が開きアーチが低下し、体重が取り除かれると列同士が閉じる方向に動きアーチが戻ります。

実際には、立方骨と舟状骨・楔状骨の間もギッチリじん帯で連結されているので、それほど動きませんが、あくまでイメージとしてはそんな感じ。

これらの機能的な動きがなされていない場合、アーチ機能が上手く働いていないことを意味しています。その様な場合、体重負荷をスムーズに分散できず、局所的に痛みが出る可能性がありますので、その様な箇所を見つけ修正する必要があります。

 

体全体の歪みや使い方の不具合から痛みが出る可能性も

局所的な歪みと平行して、全体的な重心の偏りや、体の使い方の偏りで部分的に負荷がかかり、痛みを引き起こす原因になることがあります。そちらも併せて改善していく必要があります。

今回ご紹介のクライアント様は、前述した通り体幹が右に傾き右肩下がりです。その姿勢がベースとなり、歩行時に体の使い方に左右の不均等を生じています。

下に歩行の記録画像を示します。

痛みを発症した当初の歩き方

 

左右の手の振りの不均等が分かります。左だけ振れて、右手が振れていません。

手の振りをその場で修正してもらう

施術前に、右手の振りの少なさを指摘し、まずは自主的に左右均等に手を振ってもらうようことを試してもらいました。

すると、ご本人的にはかなり不自然な感じがすると仰り、動きもぎこちないものになります。

 

体幹の傾きと肩甲帯の動きを修正後

3回の施術後の歩行の様子です。

足部の修正に加えて、体幹の傾きの修正と、肩甲骨帯の動きの修正を行いました。

以前より腕の振りもスムーズで上体も安定しているようです。

このころには当初あった足裏の痛みも、ペインスケール10が2くらいまで減っているということなので、今まで修正した部分の不具合が痛みを引き起こしていた要因となっていたと推測できます。

 

まとめ

今回は、足の裏の痛みのケースへの取り組みを実例を交えてご紹介しました。

同様の痛みで悩まれている方の参考になれば幸いです。

では、今回はこの辺で。

 

 

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