足裏の外側の痛みでご来院

 

今日はダフィーカイロです。今年も早いもので、もう10月になりました。スポーツの秋といいますが、私は食欲の秋しか起こってないです…。

さて今回は、以前足の裏の障害の記事をアップしましたが、そのまんまの症状の方が最近ご来院されたのでそのご報告です。

 

 

自宅でストレッチで体の側面を伸ばすべく、立ったまま体を左に倒し、右足を外側に押し出したら右の足裏外側にビリッと痛みを感じ、それ以来痛みがあるという事です。

痛む部位は足裏の踵の骨の前縁から少し前方の部分で、足裏外側の部分です。特につま先を吊り上げた状態から、内側に捻ると痛み出します。この部位が伸びる状態にすると痛みだすのです。

以前の記事にはこの部位には損傷しやすい構造物として足底腱膜と長腓骨筋腱があるということを説明しました。こちらの記事です。

 

改めて図を表示いたしますと、今回問題となっている部位で痛みを出しやすいと考えられる構造物は、

表層から足底腱膜外側束

 

その下にあるのが小趾外転筋

 

一番深部が長腓骨筋腱となります。

 

 

 

圧痛部位や検査の結果から、障害部位の第一候補としては足底腱膜外側束か小趾外転筋、第二候補としては長腓骨筋腱と推測されました。

目標とする対象が決定すれば、やることは意外と簡単です。

腓骨筋腱の場合、腓骨筋自体が硬いと炎症部分にストレスがかかるので筋を緩めます。腓骨筋は腓骨に付着しているので腓骨の動きをみて動きが悪いようならそれを修正します。太もも外側の腸脛靱帯は直接腓骨には付着していませんが、筋腱膜の関連性からそこも緩めます。腓骨筋腱自体も腱の滑走性を上げることで閾値を下げる(過敏性を減らす)手技を施します。腓骨筋腱は足根骨の立方骨のところを通るので、そこが引っかかっているようならその改善も行います。

足底筋膜(腱膜)の小指側は、外側束というじん帯があり、その深部には小趾外転筋という筋肉があり、足裏の踵よりで外側が痛いとなると以上の2つの構造物が問題になっている可能性が高いです。伸ばされて痛みを発するのであれば縮めてあげるようにし、筋肉・靱帯にある固有受容器という筋肉や靱帯の緊張ストレスを察知する神経の興奮を静めてあげます。

患部の回復を早めるためには足部の柔軟性と強さが必要です。周辺組織が硬くて上手く動かないと患部にストレスがかかり、回復の妨げになります。今回のケースでは足部がハイ・アーチ(アーチが高い)で足部の骨の動きが全体的に硬いので、柔軟性を出すように各関節を緩めるように手技を施しました。

さらに、足の趾(ゆび)を動かしてもらうと特に小指側の動きが鈍いのが観察できます。そのため足裏の機能回復を促すための運動を自宅で行っていただくことにしました。また、組織を伸ばすと痛むのでその部位を縮めて、組織が刺激されて過敏化しているところの神経の興奮を抑えるようなホームエクササイズも取り組んでいただくようお願いしました。

以上のような施術を行い、2回目終了時点での症状再現のテストでは痛みの再現は見られませんでした。そこで今回はこれで終了してもらい、また必要があればお越しいただくという形にしていただきました。

本来ですと、ここからさらに腱の強化を図るためのエクササイズをやるように移行するのですが、このクライアント様は年に数回のみご利用になる方なので、そこまでは求めていません。腱の強化エクササイズはやり方を間違えると逆に痛みを悪化させる可能性があるので、その都度痛み具合をモニターしながら適切な負荷量をコントロールしなければなりません。その為やり方だけ教えて、後は適当にやってもらうという訳にはいかないので、あえて今回はそこまでのご指導はいたしませんでした(キチンとやろうとするとさらに数回必要になるため)。

この様な感じで当院では足底の障害に対応しております。

もし、ご自身でも気になるような不具合、同様のお悩みがあるようでしたらご相談ください。

では、今回のご報告はこの辺で。

 

 

 

 

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