ついこの間、夕方から目の疲れを感じるようになりだした、というクライアント様に視機能の向上を目的として、ビジョントレーニングの一部をご指導させていただきました。

 

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プロローグ

私は今までいくつかのオプトメトリスト(アメリカの視機能訓練士の資格)の著書を読んだり、実際オプトメトリストに実技を習いにいったりした事もありました。そこで、本から得た情報だったのか、実際の講習内で言われたことだったのか定かではないのですが、ビジョントレーニングが視力回復にも有効と思い込んでいて、そのクライアント様にもご指導する際、そのような事を告げていました。

そうしたら、そのクライアント様は眼科に行き、自分はこういうトレーニングをしていると伝えたところ、それで視力が回復したという論文は見たことがないと笑われたそうです。

ふむふむ、なるほど。そーいえば、人から言われたか、本に書かれてたかしたことを鵜呑みにしてたな、調べた事なかったな~、と思いました。ひょっとしたら、間違った事をクライアント様にお伝えしていたかもと焦り、とりあえず調べる事にしてみました。

 

 

 

結論

ざっくり調べてみたところ、ビジョントレーニングと視力の回復を繋げる科学的根拠・論文は見当たりませんでした!!

その他の有名なベイツ・メソッドなども科学的に効果は実証されていません。

 

ビジョントレーニングとは?

そこで、当時ならってたビジョントレーニングのテキストをゴソゴソ引っ張り出して、復習します。私が習ったのは、スポーツビジョンのためのトレーニングです。以下に当時のノートをまとめて記してみます。

オプトメトリストとは視覚の機能向上を、機能訓練を中心に行っていく職業で、アメリカやヨーロッパでは公的資格になっています。

日本では、視機能訓練士という公的資格があり、病院の眼科で活動していますが、対象範囲が斜視や弱視の子供がメインなど限られているようです。日本では基本的に、視力が落ちたら眼鏡でカバーし、機能訓練に重きを置く場合はありません。

一方、海外では視機能向上のためのトレーニングはもっとオープンになっていて、もっと積極的に対象範囲を広げているようです。特に現在、話題になっているのはスポーツ・パフォーマンスに関する分野と、発達障害・学習障害など小児・学童に関する分野です。

 

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視機能とは

視機能とは、視覚に関する総合的な機能のことで、実はいろいろな要素があります。ビジョントレーニングではこれらの機能の向上を図ろうとしているのです。大きく分けると以下の4つ。

①視力

②眼球運動

③両眼の協調能力

④眼と体の協調能力

眼から入ってきた情報は、体から入ってきた情報と一緒に脳で処理され、さらにそこから体へアウトプットされます。この一連の過程を向上させるトレーニングをするのです。

私は軽~く、習っただけなので詳しいことは言えませんが、どっちかって言うと視力の回復より、眼球運動の協調性と、眼と体との運動協調にとくに有効的なメソッドであるという印象です。

私個人としては、カイロプラクティック機能神経学を学んだ後だったので、眼球運動の向上のバリエーションや深化を求めていた部分もあり、大変参考にさせていただきました。

 

ビジョン・トレーニングってこんな時に有効なんです!

先ほど話しに出てきた眼の訓練が発達障害に良いとはどういうことかというと、発達障害とされている児童の中には眼球のコントロールが上手にできず、それが原因で学習が苦手になり、学習障害のレッテルを貼られてしまうことがあるのです。このようなお子様にビジョン・トレーニングを行ってもらうと大変有効です。

スポーツに対する貢献度は、もっと安易に想像できます。人間は外界からの情報は、80%が視覚情報より得ているといわれています。自分と周りとの位置関係を把握する周辺視野や、動いている対象物を把握する動体視力、視覚情報から行動に移す協調運動など、これらの能力が向上すれば競技中でのパフォーマンス・アップに有利に働くでしょう。

このように、現在とくにビジョン・トレーニングは、育療やスポーツの世界で注目を浴びています。

 

まとめ

ビジョントレーニングは、カイロプラクティック神経学と被る部分が多かったので、これからも多用していくと思います。今回、復習した事を省みて、トレーニングの本来の目的を正しくお伝えし、誤った印象・思い違いを与えないように勤めていきたいと思います。

今回のクライアント様には、勉強するきっかけを与えていたことに感謝すると同時に、誤った情報を与えてしまい申し訳なく思っています。

もっともっと勉強せにゃ、あかんですな。

今回はこの辺で失礼します。