以前受けたカイロプラクティックの経験から不信感を持っている。

【今回の記事はブログ統合のため、他ブログより転載しました(初出2017年10月)。】

 

今日は、ダフィーカイロプラクティックです。今日10月22日は台風直撃で、イベント各種(大和駅前の世界料理屋台村、南林間文化祭、前日の江ノ島花火大会など)を楽しみにしていた方々には残念な週末になってしまいました(涙)

今回も前回に引き続き、当院に届けられたご質問に答えるかたちで、皆様に情報をシェアしていきたいと思います。

 

 

こんなご質問をメールで受けました。

今回のご質問は、

「以前、受けたカイロプラクティック院で効果がなかったので、カイロプラクティックに対し疑心暗鬼である」というものです。

では何故、わざわざ当院にコンタクトをお取りになったかというと「当院が他院と違うと思えるような期待感」と、「病院、鍼灸、カイロプラクティックの中で、今ある症状にどれが効くのか知りたい」からというような内容でした。

 

これに対する私からの回答はこのような形です。

当院の場合、病気が起こるのは複合的要素と考えていますので、その要因を一個一個探していく作業になり、時間がかかるとお考えください。カイロプラクティックにはカイロプラクティックなりのやり方があるので、医療機関との併用でも構いませんし、単独で受けられても構わないと思います。

一言でカイロプラクティックといっても、色々やり方(流派)があります。それはカイロプラクティックに限られたことでは無く、医療や代替療法では必ずあります。例えば心療内科で言えば、カウンセリング重視で薬に頼らず治療を目指しているところや、逆に薬重視で症状をコントロールしようとするところなどがあり、鍼灸でいえば長野式、北辰会、積聚治療など流派があります。つまりそれぞれの分野には、それぞれの考え方に基づいて色々やり方があるのです。

ですので、以前通われていたカイロ院と当院がやり方が違うかも知れませんし、まったく同じかも知れません。それは分かりません。また、同じ施術をしていてもその施術者自身の技量の違いが関係します。施術者との相性もありますので、他の人が良いと勧める治療院がご自身に合っているかも分かりません。

私の方から「カイロプラクティックって、良いよ~」といっても唯の宣伝になってしまうので、これらの内容を踏まえて、ご自身にカイロプラクティックが必要かどうか判断していただければよろしいかと思います。

 

こんな形で返答させていただきました。今回はこれに補足説明を加えさせていただきます。

 

業界全体でのクライアントの改善のしやすさの度合い

私がこの業界に入ったときに、この業界のトップの内の一人の講演を拝聴させていただいたのですが、その話題で今でもとても印象に残るお話がありました。

それが「治療院を訪れる人の改善しやすさのタイプ別の割合」です。

①誰が施術しても改善する人 50~60%

②上手い施術者が施術しないと改善しない人 30%

③もの凄く上手い施術者が施術しないと改善しない人 5~10%

④誰が施術しても改善しない人 5~10%

 

 

私はこの業界に入り10年以上経ちますが、この指摘当たってる!ってよく思います。

①の誰が施術しても改善する人というのが、一般的にいうところの格安店や、チェーン店で施術をしてもらっても良くなる人達です。マニュアルに決められた通りの施術でも一定の効果がでる人達で、治療院を利用する方の5~6割を占めて、一番多くいるタイプです。

治療院業界はこういう人達がいっぱいいるので、保たれているとも言えます。

で、当院が目指しているのはその次の③のタイプの人達に対応できること、この人達から評価していただくことであります。

そして最後に誰が施術しても変わらない人。

残念ながら、一定数このような人も存在します。手技療法の適応範囲でない人達です。

色々な治療院巡りをしていても改善する気配がないという人は、ひょっとしたらこのタイプに属しているかもしれませ。手技療法の適応外なので、何年通っていても成果がでません。このことは念頭に留めておく必要があります。

では、このような人達はもう救いがないのでしょうか?私はそうは考えておりません。西洋医学にもやり方は様々あります。カイロプラクティックに不信感を持たれているのであれば、無理に利用せず、西洋医学に頼ればいいのです。特殊な疾患をマニアックに追求している臨床医もいらっしゃいます。上手くいけば、それがご本人の主訴とバッチリ合致することもあります。

 

色々調べてもらうことは悪いことではないのでは?

一般的に、軽度の不調の病院巡りは「はしご受診」「コンビニ受診」となり、医療費増加の原因になるのでお勧めできませんが、日常生活に支障が出る原因不明の病気に対しては様々な科で、違った角度・視点から検査することは悪いことではないと考えています。医師も専門が違うと、違った見方をする場合があり、それが思わぬ原因を突き止めることがあるからです。

特殊な病気は、始めからそれを想定して検査をしないと見つからないことが往々にしてあります。お医者さんでもその病気を知らない場合もあるのです。したがって、セカンド・オピニオンは必要ということになります。

 

過去の症状と、現在の症状が同じとは限らない

「過去に施術を受けてダメだった。今回の症状もカイロプラクティックではダメだろう。」

という方もいるでしょう。しかし、症状によってもカイロプラクティックの適応、不適応というものがあります。また、当時の施術者が得意としている疾患だったのか、不得意としているものだったのかも知れません。

こればっかりは巡り合わせという部分もあります。施術者はそのような残念な印象をクライアント様にもたれないように、普段から技術と知識を高めることを怠ってはいけないということです。

 

まとめ

手技療法は、施術者と受け手との信頼関係が重要で、それが有るのと無いとでは成果に大きな違いを生みます。依存するのは良くありませんが、せっかく受診するのであれば、医療機関であれ、治療院であれ、信頼を置けるところにかかられるのが良いと考えます。

症状には少なからず、手技療法の適応範囲で無いものがあります。手技療法が合う合わないというのもあります。そのような場合は、今一度、西洋医学を見直してみたら、という提案をさせていただきました。

カイロプラクティックや手技療法に迷われている方がいましたら、参考にしてみてください。

では、今回はこの辺で。

 

 

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