自律神経失調を診てもらう場合は何科か?その検査とは?

 

 

今回は、「自律神経失調の時にどこへ行けばよいのか」「自律神経の検査」についてご紹介していこうと思います。

当院にいらっしゃる方で、病院から診断されているわけでもなく、自分のことを「自律神経失調だから」と思い込んで悩まれている人がいます。
しかし、実際本当にそうかは、検査の数値を見てみないと分かりません。自分の感覚と体の働きが違っている場合もあるからです。本格的に検査をしようとすると医療機関を尋ねる事になります。

 

MRI/神奈川県大和市の整体【ダフィーカイロプラクティック南林間】

 

1、自律神経失調と思われるときは何科にかかるべきか?

自律神経の調子が悪くなると不定愁訴と言い、多岐にわたる症状が出ます。
それは、自律神経が色々な部分の調節に関わっているからです。自律神経は生命維持に関する器官の調節を無意識的に、そして自動的に行っています。

自律神経の守備範囲は、血液循環や発汗、内臓の働きなど全身に及びます。そのため不調をきたすと様々な症状を表します。

まずは、それぞれの不調に対応する科へかかります。それは、自律神経失調からの症状と思っていたものが、実は違う重篤な病気から来ているという可能性もあるからです。

 

2、自律神経失調時の代表的な症状とそれに対応する科

 

 

○身体的な症状の場合
めまい、耳鳴り→耳鼻咽喉科、脳神経科
胸の締め付け、下痢、便秘、腹痛、吐き気→消化器科、内科
胸の締め付け、動悸、息苦しさ→循環器科、内科
手足の痺れ・冷え、頭痛→神経内科
慢性的なだるさ、微熱→内科、心療内科

○精神的な症状の場合
イライラ感、不安感、倦怠感、情緒不安定→精神科

○特に女性で40~50代の場合
更年期障害の場合が多いので、婦人科でホルモンバランスの検査を受けたほうが良いでしょう。

各々の科で、まず予備的な検査を行います。そこで、特に異常がなく、その他の多彩な症状とを鑑みて自律神経失調という診断名がつくことがあります。ただし、「自律神経失調症」というのは正式な病名ではなく、症状名であり、実際に悪いところを特定できたわけではありません。

例えば、「腰痛」がありますが、これは病名ではなく症状名です。腰に痛みを引き起こす原因があり、「腰椎椎間関節症」「腰部椎間板症」「脊柱管狭窄症」「筋筋膜症」などが原因を特定できた病名となります。

 

3、各々の科で異常が無い場合に訪れる科

一般的には、心療内科や神経科、精神科が自律神経失調症の受け持ちになります。
自律神経失調症は、うつ病やパニック障害と似ているため鑑別が必要となります。
ストレスや、生活環境などの影響が大きいので、その対処法や改善のための訓練を受けたり、投薬で症状を抑えたりします。

 

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4、自律神経の機能検査について

予備的検査で自律神経に実際に異常がでた場合は、さらに本格的に神経機能の検査を行います。ここでは、自律神経機能検査の実際をご紹介していきます。

4-1、起立試験

心臓・血管系の自律神経機能を診ます。
寝た状態から起き上がると、脳の方に血を送り出すため、心拍や血圧が変動します。
自律神経の調子が悪い起立性低血圧の人や、糖尿病などの神経疾患の人では異常がでます。

4-2、バルサルバ試験

心臓・血管系の自律神経機能を診ます。
いきむ(深呼吸して、息をこらえて力む)時の血圧や心拍の上昇を診ます。
心不全などの心機能や、循環器系の自律神経機能のテストになります。

4-3、寒冷昇圧試験

手に冷たい感覚を与え、それにより毛細血管が収縮し、血圧が上がるのを観察します。

4-4、心電図による間隔変動

心拍は、交感神経と副交感神経により制御されていて、呼吸により変動しています。
心拍の変動を観察することで、自律神経の調子を推し量る事ができます。

4-5、発汗試験

体にヨードを塗って、その上から澱粉を塗り、汗の出かたを観察したり、手足に関しては、計器で観測し、発汗量を測定します。自律神経による発汗機能を診ます。

4-6、涙分泌検査

涙の分泌も自律神経が制御しています。
ろ紙などで分泌量を推し量ります。

4-7、ノルアドレナリン検査

強力な血管収縮作用のあるノルアドレナリンを少量静脈注射をし、血圧変化を見ます。自律神経が正常な時には、血圧変化は起りませんが、異常時には血圧が大きく変動します。

4-8、マイクロニューログラフィ

末梢神経に直接、無麻酔で電極を挿入し、自律神経を直接測定します。

 

自律神経失調症の人では、起立試験での反応が出る場合が多くみられるようです。

 

5、まとめ

自律神経は多岐に亘り働いている神経なので、神経自体の直接の評価は難しくなります。そのため、いろいろな反応を見て、それを集めて総合的に評価します。そのため本格的に検査をしようとすると上記のような各種検査をすることになります。本来、自律神経に問題があるとする場合、上記のような各種検査で異常が出るはずです。

自律神経失調という病名は正式な病名ではありません。そのため、特に原因不明の多種な不定愁訴にたいする「ゴミ箱的な」病名といわれています。自律神経失調には心因性の要因が多分に関わっているようですが、より詳細に検査を受けるのも、病態把握には必要ではないかと思います。

今回は、自律神経失調と思われて医療機関にかかろうとした時にご参考になるような資料の記事を作成してみました。ここの記事が何かのお役に立てれば幸いです。では、この辺で。神奈川県大和市の整体【ダフィーカイロプラクティック南林間】の坂木でした。

 

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