当院は返金保障制度はありません。

【今回の記事はブログ統合のため、他ブログより転載した記事です(初出2017年8月)。】

 

前回の話の流れで、施術業界での宣伝・集客方法について注意喚起を促すというお話を続けていこうと思います。

巷で流行っている整体院・整骨院の返金保障制度。
当院では一切、そのようなサービスを行っていません。

それは何故か?当院のこだわりについてのお話です。

 

 

 

返金保証制度は逃げの1手

例えば、病院で「人工関節置換手術が思うような効果がなかったら全額返済します」「ヘルニアの手術で効果がなければ全額返金します」って聞いたことありますか?そんな弱腰な医療機関に信頼が置けるか?という話です。そんな逃げ腰な宣伝する前に全力を尽くすことを考えてもらわないと。

カイロプラクティック業は慰安行為にはいりますが、実際には健康増進・体調回復を目指して施術します。クライアント様も症状の改善を期待してご利用されます。その期待に添えるべく全身全霊で取り組むのです。

特に当院のような場末の施術院は、他の宣伝をバンバンかけて集客をして人をかき集めているような施術院で施術を受けて効果がなく、ほうぼう巡って最後に辿り着くというような人が多くいらっしゃいます。要は一般的な施術に反応しずらい人の密度が高くなっています。

集客をガンガン掛けている施術院は、集まった利用者様のなかから治りやすい人を拾っていき、この様な治りにくい人や難しい人を振るい落とすことで店の顧客リストを構築していきます。当院のような施術院は、そのような振るい落とされた人の受け皿にもなっているという状況です。

施術に反応でずらい人や治りが悪い人の場合、今までと同じことをやっても結果は同じになる可能性が高いので、初回では細かい検査がメインになります。施術をするにしても鑑別的施術といい検査を兼ねた施術が中心になります。それを「初回で効果実感できなければ全額返金します」なんてやっていたら経営が成り立ちません。そのような施術院は軽症ばかりを相手にしているところです。

施術院においては、もっともっと自分が提供している施術に対して気概をもって臨むべきではないかと考えています。

アントニオ猪木の名言

リングに上がる前から、負けること考える馬鹿がどこにいるんだよ!!バカヤロ~!!バチッ(張り手)」

 

返金保証制度を実際行うと

ただ私は、返金制度という集客手法を頭ごなしに否定している訳ではありません。やりたい施術院はやればいいと感じています。ただ、当院で行うことはありません。利用者側も返金制度に期待しているということは、その施術に対して積極的に受けようとは考えておらず、最初からあまり自分から治療に参加しようという意志を持ち合わせていないのではと推測されます。

当院の根本的な施術に対する考え方は、体の機能回復のためにはホーム・ケアが重要と捉えています。クライアント様自身の参加型の施術です。端から体の回復に対して受身型の利用者様とは趣向が食い違っています。その振るい分けのためにも「返金制度をしない」ということは役に立っているのではないかと考えています。

返金保証制度で最近有名なのが、業界は違いますが「ダイエット」のCMで一躍脚光を浴びてる某パーソナルジム。「2ヶ月で目標達成しなかったら返金します。」の謳い文句も話題になりました。しかし、実際に返金請求をしようとすると本部と担当トレーナーと利用者で協議し、トレーナーサイドから提示された内容を日常生活で実行していたかいなかったかなどが焦点となり揉めるらしいです(体験者のブログによると)。

当然、当院もクライアント様参加型の施術なので返金制度などを導入した場合、同様の問題がでてくる可能性があります。そんなことで一々もめるなんて面倒くさい。そんな余力があったら施術に力を注ぎたいのです。

返金制度のサービスの導入を推奨しているコンサルタントの言い分としては、日本人は概して遠慮深い国民なのでそうそう返金を要求してくるものではない、返金請求なんてほとんどこないから営業に差し障りないよと言うのがあります。本当にそうなのでしょうか?

5年くらい前にDeNAベイスターズが企画した返金制度というのがありました。ファンの満足度に応じて返金に応じるというチケットを売り出したのですが、大勝したのにも関わらず返金が相次ぎ、当時の中畑監督が「選手のやる気が削がれる」と怒ったそうですが、当然ですね。どう考えてもDeNAを応援してやろうというファンの行動ではないです。要はファンでも何でもない人間がファンの振りして企画に便乗し、最初からタダで野球観戦しようという目論見を持っていたと見るのが妥当です。

これは治療院でも同じ事が起こるといえます。この様な人間は一定数いると考えていた方が無難です。なるべく関わらないようにしておいた方が良いですね。

 

 

 

できるだけ初回から効果を出したいためにクライアント様にお願いしていること

ただ、「返金制度ないんだし、そのうち効果がでるまでのんびりやってればいいよね~」などと考えて施術している訳ではありません。クライアント様にしてみれば、そんな考えて施術されていたのでは堪ったものではありません。タダじゃないんだし、「できるだけ早く良くなりたい」と考えるのが人情です。私もそこを目指して施術をしています。

よくありがちな施術院での失敗で、初回予約の電話対応の際、症状の内容は聞きもせず、取りあえず来院してもらう。そこから症状の変化もなく、あれやこれやと数回施術を行い、ようやくその時点で医療機関での受診を勧め、結局重篤な疾患が発見されるというのがあります。重篤な疾患の処置は医療機関での治療が優先されるべきで、治る可能性の無い(もしくは低い)事にお金を費やさせたばかりか、症状の早期回復のための機会の損失を招いた可能性もあります。

このような事態を招かないように、当院ではまず初回ご予約の電話を頂きその場でのお話の内容により、適切な医療機関での受診を最初にお願いすることがあります。当院で数回施術した後でお勧めすると結局2度手間となったり、先程お話ししたように早期回復の機会損失になったり、最悪、症状悪化させる可能性もあるからです。最初にカイロプラクティックの禁忌疾患のリスクを避けておけば、初回からの施術でも効果が実感できないというリスクを減らすことができると考えられるからです。

 

まとめ

今回は整体における返金保証制度について当院のスタンスを述べさせていただきました。

施術は毎回が真剣勝負ということをここでは強調しておきたいと思います。

では、今回はこの辺で。

 

 

 

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