施術をしてお金を頂くということ
2021年になりました。新年明けましたけれど、新型コロナ騒ぎはまだ収束していません。とっとと終わってほしいですけどね。皆さんにおかれましても、今年が良い年でありますように願っています。
さて、唐突ですけど、
よくよく考えてみると、施術代5000円って高価なものですよね。
だって、吉野家で牛丼何杯食べれるんだ?って話です。
ですので、施術を行う際、
それに見合うだけの価値のあるものを提供していかなけらばならない。
というのは常々考えています。
私は以前、しつこい腰痛になりました。どうも機能性腰痛よりも器質性腰痛(構造的な問題の腰痛)ぽく、自分でケアするにも限界があるな~と思い、自身の経験や勉強のため業界では有名なリハビリ主体のとあるスポーツ整形の病院に通院していたことがありました。
その時の経験から言うと、心臓病や手術後、自立歩行できない人など重症度の高い患者さんに関しては療法士が付きっ切りでサポートしなければいけませんが、そのような重症度のないケガ(ひざ痛、腰痛など)の場合、リハビリ時間中はほとんど放置で「自分でこれやっていて」という感じでした。
一人の療法士で同時に複数の患者をみるので仕方ないことではあるのですが、60分くらいのリハビリ時間中に実際の指導は正味10分くらいだったので、えらく時間がもったいないと思えたものでした。
ただ料金が保険が使えただけあり安かったです。その時々で料金が違ったのですが、概ね1000円未満でした。
そう考えると指導時間も妥当なのかも。逆に料金安くて当院と同じことされたらたまったもんじゃありません。なので、住み分けができているとも言えます。
一つお断りを入れておきますが、時間が長ければいい治療、価値のある治療っていう事ではありません。ダラダラ長い施術は、かえって体に負担がかかり体を悪くすることもあります。
ただ、それなりの金額を頂いているからには、納得の成果の出せる施術をしたい、それに見合うだけの価値あるサービスを提供しなければならない、と考えています。施術者の中には自分の考えを100%押し付けている人もいますが、当院ではクライアント様の希望もくみ取りつつ、折り合いをつけて行っています。
当院では運動指導、運動療法を大幅に取り入れています。運動って大事なんですけど、成果が出るのが遅いんですよね。ここで取り間違えている施術者・指導者が多いのです。
例えば五十肩があるとしましょう。程度の軽い五十肩なら治るのが早い場合もありますが、ある程度の症状の五十肩は治るまで結構時間がかかります。仮に五十肩なんて簡単に治せますとか謳っている施術者がいたら、今まで疑似的なものしか見たことがないか、単なるポジショントークですね。
この時、運動療法で肩を治そうとして仮に1年半かかったとして、これって運動療法が効いたのかどうか分からないってのが実情です。単に放っておいても勝手に治っていたかもしれないし、2年かかるところが半年短縮できたかもしれません。これをキチンと省みず、全部俺が治してやった、としている施術者が多すぎます。
運動は素晴らしいのですが、それだけで解決するのは難しというのが感想です。ただ、受け身だけの施術ではその場しのぎになってしまうし、良い状態は維持できません。何故なら大抵の症状(当院のような施術院でみるような)は、日常の生活の習慣、行動で引き起こされているからです。
この様な考えから当院では一つの施術・やり方に固執したりせず、またクライアント様の意向に沿いつつ、色々な施術をミックスで提供しています。それが当院の存在意義だと考えおり、またそれが加価格に見合ったサービスの提供に繋がると信じています。
新しい年になりましたが、今まで当院で行っていたものを更なる高みに達せられるよう、努力を惜しまず精進していきたいと思います。
では、今年も宜しくお願いします。