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目次

産後の問題

 

Yさん 女性32才 主婦  ■産後の腰痛

産後3ヶ月くらいより腰の付け根が痛み出す。膝を伸ばした状態で床に座っていると、太ももの裏もしびれてくる。上向きで寝ると腰の付け根が痛む。

静止立位で腰の湾曲が強く、上向きで寝ている姿勢も腰のカーブが保たれているので、腰部の背骨の後ろ側の関節のスペースが少なく、不具合を生んでいると推測。 骨盤の前傾を正し、腰のカーブがきつくならないようにする矯正と、姿勢維持のための練習を宿題としてやってもらう。 さらに、骨盤帯は股関節との連動が深いので股関節周辺の修正も行う。週1回ペースで、3回目までは目立った反応は無かったので、矯正内容を再検討し、変更しようかと思っていたところ、4回目に来ていただいた時点で緩和してきたとのことなので、矯正内容を継続して見ると5回目の時点では、ほぼ症状は消失という形になりました。

妊娠時は、赤ちゃんの重みで腹部は前下方向に引っ張られています。さらに、お腹の前の筋肉はお腹の体積が増えるにつれ、伸ばされていきます。 特に背骨がもともと柔らかく、妊娠以前より反り腰気味の人は、産後もその姿勢が強調されるような形で残りやすいようです。 もともと反り腰の人は、腰をそらす動作は柔軟性がありますが、前屈をさせると太ももの裏や、お尻の筋肉は硬く、柔軟性が低い人がいます。矯正や身体を支える筋の使い方の訓練をさせると腰部の症状は軽減しやすいですが、その他の姿勢より矯正の反応には時間がかかる場合もあり、3~5回を目途に矯正を受けられるとよいと思います。しかし、他の姿勢に比べ、さらに目に見えて姿勢を大きく変えていくには、時間と根気が必要とされる場合が多いと思います。

 

Hさん 女性35才 主婦  ■骨盤の痛み

6年前第一子出産以降腰痛になる。3年前に第二子妊娠中及び出産後仙骨部の激痛で起き上がることが出来なかった。2年半前に整形外科でレントゲン検査の結果、仙腸関節部に硬化像が見られ仙腸関節炎の診断となる。 現在も仰向けからの起き上がり時に左仙腸関節部の痛みを訴え来院。

各種検査より左仙腸関節部の不安定性、腰仙関節部の炎症による複合機能障害を思わせる。先ずは主訴である左仙腸関節の負担の軽減を図るため、荷重バランスの修正と患部の固定を促す処置をする。3回の施術後、主訴部がかなり改善したため、腰仙関節部の処置の割合を増やしていった。 4回目以降は積極的に体幹の安定を図るため、骨盤内コアマッスルを鍛えるための呼吸法、スタビライザートレーニングをやってもらう。

出産後の骨盤・腰部の問題はよく見られることです。出産時に産道を広げるため、ホルモンの影響で靭帯は緩みやすくなっているのですが、出産後歪んだまま骨盤が固定化されてしまうためです。また、筋バランスも乱れてしまい、インナーマッスルとアウターマッスルが上手く協調できていない場面も見受けられます。カイロプラクティックのケアは妊娠時の苦痛緩和や出産後の体調回復に有効です。

 

腰の問題

 

Oさん 男性45才 会社員  ■ギックリ腰

毎年2~3回ぎっくり腰になる。週末にベットでゴロゴロしたあと急になり、特に座ってから立ち上がる時に動けない。 通常は、2~3日寝てると治るが、今回は変わらないので来院してみた。 25年前に腰部ヘルニアで手術の既往歴あり

当初、立っている姿勢がかなり右に傾いた状態になっており、動作では前にかがむ姿勢が最も痛みがでる。 種々の検査の結果、どうやら歪みの姿勢は、痛みから逃げようとする姿勢であり、腰部手術後の筋量不足による筋硬縮とそれに伴う虚血性の筋肉の痛み、と判断。 固まって過度に緊張している筋肉の興奮を鎮め、筋肉を緩めるため、マッケンジー・ポジションを選択し、同時にマッケンジーを促すため、背骨の柔軟性を回復する目的で、関節を開く矯正を行う。 2回の施術で回復、終了。

姿勢は右に傾いているが、だからと言って、単純に「真っ直ぐにすれば良い」とやってしまうと、痛みから逃げる姿勢をとろうとして傾いている人では、逆に悪化してしまうので、慎重に検査をすすめ、判断することが肝要です。 腰部ヘルニアの手術時に、背骨を支える筋肉を支配している神経を傷つけてしまい、手術後腰部の筋肉が弱くなってしまう例をたびたび見かけます。今回の症例の場合、普段からあまり動く事が億劫で、特に週末などずっと寝っ転がっている生活をしているとの事なので、弱っている部位に持続的に負担をかけ、筋肉の過緊張による血流の障害を起こしてしまったのでしょう。 このような方は下肢の筋肉が硬く、柔軟性がかなり低下している方が多いのです。日ごろからストレッチなどをして、予防しておくことが重要です。

 

Eさん 女子中学生  ■ギックリ腰

バスケットボール部の練習中でのダッシュトレーニング中に発症。その後、歩行時に右腰部に痛みがあり、歩行困難となる。 以前より腰に鈍痛があることがあったが、ギックリ腰は初めて。

体を前に曲げる動作が最も痛く、その他、捻る動作や横へ傾ける動作も痛みを伴う。当初、痛みは右腰部全般で、特に上部に痛みを感じていた。 急性期における腰部の伸展矯正運動と、改善度合いを見ながら、腰椎の伸展手技を軽く加えてみると、術後はやや屈曲位に難はあるものの、他の可動域は改善を見せた。 2日後に来院された時点で、歩行時痛は消失、痛みの範囲も腰骨の根元に限局されたものとなっていたので、前回矯正法を推し進める形と、さらにオプションとしていくつかの手技を加えることとしてた。 また、自宅で矯正運動を行ってもらい、さらに矯正効果を持続してもらった。 2日後の3回目には、ほぼ日常生活に支障はなく、その場のジャンプ動作も難なくこなせるので、部活へ復帰する際のセルフコンディショニングとして、いくつかのトレーニング法を習得してもらい、矯正プログラムの終了としてもらう。

ギックリ腰の場合、一般に筋肉の炎症が主な原因に考えられがちですが、腰部の伸展矯正によく反応する場合は、椎間板由来の可能性もあります。 特に若い人は、椎間板の水分含有量も多いので、それだけ圧力を受けると、横方向へ移動しやすいといえるでしょう。その分、戻りも早いといえます。 椎間板を戻す運動処方の場合、その方向、角度、強さなどが大事で、それを細かく観察しながら決める必要があり、無理をすると逆に痛める可能性もあります。

 

下肢の問題

 

Sさん 男性65才 会社役員  ■太もものしびれ

2年前より左足に痺れが出始め、徐々に悪化。病院にてMRIを撮影、ヘルニアの診断を受け、医師より手術を進められる。当院に見えられた当初は3~4分歩くと左太もも前面が痺れてくる。左太ももの筋の萎縮も見受けられた。

当初、問診や間欠性の跛行が見られることから、ヘルニア・脊柱管の狭窄を視野に入れながら矯正を行うが、主訴とする左太もものしびれ感の改善は一進一退であった。 6回目より経過のし方や腰部障害部位との神経支配との関連から、腰部主体の施術から萎縮した筋筋膜組織へのアプローチへ施術方針を切り替えたところ、症状は急速に改善に向かった。 3ヶ月経った時点でゴルフを18ホール回れるまで回復し、その後は軽いハイキング程度も難なくこなせるようになった。

当初、病歴や筋萎縮の状態から足の痺れは腰部からの神経障害によるものと思い、腰部の建て直しを主眼に施術を組み立てていましたが、思った結果が出ないので再検討の結果、施術を大幅に方向転換したのが功を奏しました。 硬縮した筋周辺組織の機能障害による運動時の伸張痛に、もともと冷え性もお持ちでいた方なので、血流不全による虚血性の痛みも合わさっていたと推測されました。そこで、自律神経免疫療法と神経反射を使ったストレッチ法を併用し血流と新組織の伸張性の改善を図り、骨盤部の関節包内運動を取り戻す手技を加え、下肢のバランスを取りやすい状態を作るようにしました。

 

Sさん 女性40才 会社員  ■股関節痛

2ヶ月前より左股関節が痛み出す。それに伴い左膝も痛み出す。痛む場所は決まっておらず、その日の状況によって位置がずれたりする。仕事は基本的に座り仕事であるが、座っている最中に突然痛み出すこともあり、逆に体を動かす方が楽な場合もある。

各種検査、筋バランス・機能テストなどにより関節包内運動による抵抗運動法と骨盤バランスの矯正を選択し、股関節の支持機能の回復を促す。施術後はしばらく楽になるが、週末にかけて仕事が忙しくなってくるとぶり返してくるとのことだったので、TMSを疑い5回目よりTMSへのアプローチも施術に組み込む。以後、仕事が忙しくなっても症状が出なくなってきた。

最近、医学の分野でも心身相互作用の研究が進んできていますが、カイロプラクティックでも健康は心理を含めた三要素で成り立っていると考えています。TMSの場合、仕事の環境や自分の性格をかえる必要はなく、「気付く」ことが重要です。

 

Uさん 女性49才 会社員  ■膝痛

1年前より右ひざの痛み。週末は茶道を習っているので、正座をよくする。正座を続けていると、膝が痛み出し、その後も痛みがなかなか抜けない。数箇所、整形外科に受診するも、レントゲン上では異常はなく、正座を控えるように注意を受ける。 最近になり、普通に歩いていても痛むので、来院。

立った姿勢の時、股関節と膝関節が伸びきることができず、軽く曲がった状態をキープ。歩行を観察すると、足の蹴りだしが弱く、その場で足踏みするようなぺたぺた歩きで、やはり膝が曲がったまま歩いていた。 そこで、下肢の柔軟性を診てみると全体的低く、にこわばっているように見える。 先ず、背骨・骨盤・股関節の連動性をキチンと動くように矯正を施し、関節が動けるようになったら、次に筋肉がキチンと動けるように柔軟性と、正しい筋収縮の仕方を獲得できるよう練習してもらう。 歩行時痛は3回くらいで消失したが、正座時の痛みは10回目くらいからほぼ気にならなくなった。

下肢の柔軟性が不足し、筋肉がこわばっていたため、正座時に膝周辺の筋が無理に引っ張られ、関節やお皿に負担がかかっていたようです。 筋肉には正しく働く自然な長さというものがあり、伸びてしまって緩んだままの状態だったり、逆に縮こまって固まってしまった状態では、正しく働くことができません。筋肉は骨にくっついているので、先ず骨格を正しくし、そこから機能回復するよう動かしてあげると、自分でカラダの働きを回復させようと治癒力が働いてきます。 痛みのために好きな事ができなくなるのは、悲しいことですよね。今回のケースでは、1年以上の慢性化のため、回復するのに時間がかかりましたが、誰でも自然治癒力は備わっているので、あきらめず頑張っていただいたことが良い結果に繋がったと思います。

 

首・肩の問題

 

Mさん 男性55才 会社員  ■首の痛み、手のしびれ

以前より肩こりは酷かったが、今回は1週間前より左首から前腕・上腕の親指側が痛み出した。特に今日は日中よりどんどん痛みが増してきて我慢できなくなり来院。

初診時、上体を起こした状態では腕の痛みがで、うつ伏せの状態だと症状が消失。各種検査により神経根による障害が推測されたため、脊髄硬膜に対するアプローチを選択する。頚椎の矯正も加え、固定のテーピング処置。 その後、2週間後に来院されたが、首ではなく腰痛でした。腕の症状は前回の施術の翌日には消失したとのことでした。

全ての痺れがこのように著効を示すわけでは有りません。特に慢性化しているものは時間がかかる場合があります。酷い肩こりはただの筋肉の疲労から来ているだけでなく、このように首の問題が隠されている場合も有ります。症状が悪化する前に体のケアをしていくことが大事だと思います。

 

Kさん 女性39才 主婦  ■頚部痛、頭痛

20歳くらいから首の突発的な痛みが頻発していた。下を向いて、かがんで物を取ろうとした瞬間に首が「ギクッ」と痛み出していた。 最近では、思い当たる原因も無く、寝違いのような痛み。病院の検査では異常はない。

首がギックリ腰のように急に痛くなっての来店でした。当初は、すべての方向に首を動かすとき痛みがあり、制限がかかります。先ずは、炎症があるので、その処理をし、首や周辺の関節の可動域を増やし、痛い部位への負担を減らします。 翌日より、症状が軽減したので、2回目以降は、身体全体のバランスを整えることによって、首えの負担を減らすことと同時に、首を支える筋肉がとても弱いようなので、そのトレーニングを行ってもらうようにしました。 首の痛みは早期に解消しましたが、首の筋トレはその後も継続していただいています。

取り立てた原因も無く、神経的な異常もなく、病院での検査も陰性にもかかわらず、急に首が痛くなる、という事がたびたび起こる、との事だったので背骨の配列の乱れのほかに、極度の筋力の弱さを疑いました。 そのため、通常の矯正に加え、首の筋肉を鍛える運動も併用していただきました。その甲斐あってか、その後、10数年ぶりにスキーに行くことがありましたが(当方の方が、再び首を痛めないか心配していましたが)、当方の危惧が無駄に終わる事ができました。 急性の首の痛みの場合、大抵は、初回でも痛みの軽減が図れる場合が多いですが、炎症が強い場合や原因不明の場合は、反応がまったくない場合も稀にあります(それ以前に検査が一切できない)。その場合は、一度、病院などで検査を受けられる事をお勧めいたします。

 

Iさん 男性43才 会社員  ■首の痛み

PC作業を1日中行っており、3年前くらいから首の付け根にコブのような塊ができ、夕方頃より首全体が痛み出し、イライラして座っていられなくなる。 以前、脳外科に行き、CTスキャンなどの検査をしてもらったが、異常はなかった。

見た目上、背中の丸さが強く目立っていた。1日中PC作業ということで、安易に作業中の姿勢、負荷のかかり方などが想像できました。 初回は症状の改善を図るため、先ず、背骨の柔軟性の回復と、障害を受けている筋肉の緊張を解いてあげる手技を中心に施術。 1週間後の2回目来院されたときに[初回の施術以降、1週間夕方になると痛くなっていたのが無くなった。」との事なので、同様の内容を継続施術。 3回目以降は、以前のような症状で無いとの事なので、さらに姿勢全体を改善させ、より作業の負担やストレスに適応できる身体作りをしてもらうよう、運動療法も取り入れ、姿勢改善の為の矯正にシフトして矯正の継続中。

典型的な姿勢性の筋疲労です。 力を使わない作業でも、長時間同じ事をやり続ければ、負担が溜まってきて痛みの原因になります。姿勢を改善し、負担が1点に集中したり、弱い部分にかかりすぎるのを防ぐことは、痛み予防の大きな方法になります。 その他、自分でできることとしては、同じ姿勢をとり続けないように体勢を変えてやり、同じ部位に負担が集中しないようにするのも予防になります。

 

Dさん 女性40才代 主婦  ■首・肩から手にかけての痛み、痺れ

5年前より右首から右手小指にかけての痺れが出た。以来、常に痛み・痺れ感はあり、安静時でも常にツレ感がある。 今までも、整形外科、各種整体・カイロ・マッサージ等に通ったが、改善せず。 特に首を捻ったり、傾けると痛み・手先まで痺れが出るが、MRI等の検査では、ヘルニアは認められなかった。やった後、症状が悪化はするが、一応、週一でテニスをすることはできる。

当初、検査では、首を下へ曲げる動き以外は、どの方向を向いても症状が悪化し、首への圧迫刺激を加えても、同様に悪化した。 検査等により、頸肩腕症と頚椎神経根症を想定して、矯正処置を行った。 最初の3回ぐらいは、施術後、良い状態は3日程しか持たなかったが、それ以降は効果が持続するようになる。 しかし、週一回のテニスで首を再び痛めているようで、症状が安定しなかった。ボールを追いかけ、振り返りざまボールを打ち返したりする際、首に電撃痛が走るとの事。 6回目以降は、テニス後の首の痛みも消失し、日常生活中での手への痺れや首を動かしての痛みも消え、一般的な肩こり感になる。その時点で、肩こり用の施術に切り替えた。

Dさんは、5年間ものあいだ同一症状で悩まされており、各種療法も受けられていましたが、目立った改善もなく、ご本人曰く「もう、治らないと思っていた」そうです。 しかし、今回の施術に於いて上手く反応してくれて、改善を見ることができました。 当院の施術は、特に奇をてらったようなモノはせず、基本的な手技を主体に行っております。最も重要視しているのは、原因部位の特定で、ここに最も時間をかけます。これが上手くいったため、今回の良い結果に繋がったと思います。

 

冷え・動機・めまいなど不定愁訴

 

Aさん 男性36才 会社員  ■冷え・自律神経失調・便秘

10年前当時、バイクに乗っていて全身を冷やした。それ以来、体温の調節が上手くいかなくなり、寒気を感じる。 手足はそれ程ではないが、特にお腹の部分が冷える。全身もだるく、気力が出ない。医師からは、自律神経失調と言われ、運動しなさい、と勧められるが、運動すると、汗が冷えて逆に冷たくなる。クーラーに当たると、特に具合が悪くなる。

自律神経の乱れによる発汗や内臓の調節が上手くいかないようなので、カイロプラクティックのセオリーに従い、自律神経の主要な神経節や神経叢に影響を与えるとみられる背骨の部位に矯正を加えました。 さらに福田先生の自律神経免疫療法の応用の皮膚刺激も併用し、神経の活性化を試みました。 初回から便秘の軽減は見られましたが、3日間くらいで戻ってしまうようでした。3回目以降より継続的に便の調子が良くなったとの事です。冷え感も5回目以降からほぼ感じられなくなったそうです。

冷えを感じる人は、運動をして、血行を改善することは重要ですが、自律神経の調子が悪く、発汗の調整が上手くできない方は、汗をかくことで逆に冷え感が増してしまうことがよく見受けられます。 そのような場合、先ず自律神経の調子をある程度整えてから、運動をするとより効果的で、辛さも軽減できると思います。 昔のカイロプラクティックの考え方では、交感神経と副交感神経は働きが反対のため、どちらか調子の悪い方一方のみを調整しなければいけない、といわれていましたが、調子が大きく崩れている人の場合、 両方を活性化させ、ベースアップを図らなければいけません。

 

Tさん 女性84才 不動産経営  ■ふらつき

今より79年前〔当時5歳)に内耳の手術を行い、それ以来ふらつき感がでる。特に最近、日常生活で不安になるのは、駅などの階段の降りるときにフワッとする感じでとても危険に感じる。

首の触診をしたところ、首の一番上の骨の右側にわずかな機能障害部位が感じられた。その部位の軽い押圧でも咳が誘発され、他の部位では同じ反応は起こらなかった。頚椎周辺での神経への影響が明確なので、首の一番上の骨への軽い矯正を加えると、それ以来ふらつき感の消失を見る。

ふらつき感は脳の中枢部や小脳の問題、貧血や自律神経の失調などでも起こりますが、この場合Tさんは定期的に病院で検査を受け、これらの可能性は消去されています。また、5歳のときに内耳の手術を受けて以来の発症ということなので、内耳の中のリンパ循環が悪いために起こっていると推測されました。内耳の中の半規管の中のリンパの流れ方により人は頭の位置を検出するのです。そのためこの流れが悪いとふらつく原因になりかねないのです。 カイロプラクティックでは頚椎一番は頭部への影響が一番大きい骨とみています。そこの不具合は、頭部への血流や神経の伝達具合を阻害するものとしています。当然リンパなどの循環にも影響出るでしょう。特に今回は、変位側の部位を押圧すると迷走神経への刺激がいくのか咳反射も見受けられ、強く頚椎一番の関与を疑わせました。矯正後、ふらつき感の消失が見られよっかったと思います。 Tさんはその後も症状は無くとも、定期的に来院され、メンテナンスをお受けになられています。

 

Nさん 女性34才 会社員  ■背中のハリ感、動悸

背中のハリ感が強く、常に緊張している感じ。起床時や仕事中に緊張感が強くなり、動悸が激しくなることがある。

背部全体の緊張が強かったので、筋肉を緩めると同時に背骨の柔軟性を改善するのを主目的に施術を行う。 背部の緊張が取れ、背骨の柔軟性が増すにつれ、起床時や仕事中での動悸もなくなってしまった、との事でした。

動悸を引き起こす原因は、循環器疾患やその他全身疾患、心臓を調整している自律神経の不調、ストレスなどの心労など様々考えれれます。また、実際に心拍数があがってなくても動悸を感じることもあります。 カイロプラクティックの場合、動悸がするからこの矯正をする、というのはなく、全身の調子をみて、なんとなく身体自身が「良い感じ」を感じれるようになれば、自然と身体自身が自分を整えようと働く、と考えています。 したがって、その手助けをしてあげれば充分だと思っています。今回も、上手く反応してくれたのでよっかったと思います。

 

 

 

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