今日は、ダフィーカイロです。

当院のような施術院でたびたび課題として挙がる案件に、「症状の再発を繰り返すという人」がいます。

当然、皆さん症状の改善を求めて当院のような施術所にご来店になるわけですが、症状が改善された後でも症状があったときと同じように、実は重要であるという事実があります。

あまりこの様な事をたびたび言っていると、単に来院期間を引っ張ってビジネスしようとしているだけでしょ!と勘ぐられるのが嫌で私もあまり強調してこなかった面もありますが、どうもやはり一定数の「再発を繰り返す人」が存在するので、ここはしっかり認識していただいた方が良いと考え今回のテーマとしました。

 

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症状改善の旅には、続きがあるのです。

症状がなくなると治ったと思い込み、いままで積み重ねてきたリハビリのための運動であったり、生活習慣であったりというモノを止めてしまいます。また、当院に来ても「もうそこ(今まで患部だったところ)はいいから、今日は腰が凝ってるから、そこやってよ」と、意識が別のところにいってしまいます。

しかし、痛みが消えたからと言って完全に治っている訳ではありません。損傷組織の修復はまだまだ依然、続いているのです。

このブログやもう一つのブログ(ダフィーの寝言)でも、再三、申し上げているように、体の修復には時間がかかるのです。それは次の要因のためです。

①組織のリモデリング(再構築)は、3ヶ月~1年近くかかる。

●リモデリングについてはこちらの記事をご覧ください。

●炎症からの組織の回復過程についてはこちらをご覧ください。

②体をコントロールしている感覚系と運動系の神経の働きが変わるので、それを戻す必要がある。

そのためには、先に述べた運動療法や生活改善、姿勢改善などは、痛みが消えてもまだまだ継続していく必要があります。

痛みが消えたからと言ってこのような取り組みをやめてしまって、しばらくして普段動かさないのに急にレクリエーション的な運動をして、症状が再発という方をよく見かけます。

喉元過ぎれば、暑さ忘れる。

スポーツで痛めた方は、その運動に復帰したいのであればレクリエーション・レベルであっても、日常生活の動きでは何ともないからもう良いやではなく、もっともっと負荷を高めた運動にも耐えられるようにしておかなければ再発は間逃れません

何もそれまで当院に通い続けろという訳ではなく、ご自身で補強運動や、生活習慣での注意事項をコントロールしていただき、それでも自然治癒力で修復できないレベルになれば当院にお越しいただければ良いと思います。

全ては積み重ね。将来、自身がどうなるかはわかりませんが、今現在、自分ができることをコツコツと地道に続けていく事が大事ではないかと思います。

 

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運動学習について

先ほどの①組織のリモデリングについては以前に掲載した記事があるので、そちらを参考にしていただくとして、今回は②感覚系・運動系神経の正常化について簡単に解説を加えていこうかと思います。

怪我による変化

怪我をすると次のことが起こります。

①組織の損傷からくる、その部分を支配している皮膚・筋・じん帯などからの感覚神経の狂いを生じる。

②痛みからくる筋出力の抑制が働き、筋活動の低下が起こる。

③フィードバックされる感覚神経からの情報が狂っているので、その情報に基づいた運動神経系の命令もおのずと正常なものからズレている。

④痛みがあれば、負荷を患部にかけないような逃避姿勢が形作られるので、それが継続されればその姿勢が身に付いてしまう。

これらの事が積み重なり、それが間違った体の使い方や姿勢を学習していることになり、小脳系に悪ければ悪いなりの体系化が神経回路の強化・固定として形づくられ、習得されていきます。

回復のために必要なこと

改善するためには、先に挙げた変化の逆の事をしていきます。

①先ずはできるだけ痛みを抑えることに専念し、筋出力の抑制や感覚神経の変化が起こる程度を抑えるようにする。

②特に筋骨格系の問題では、体の位置や動きをモニターしている固有受容器という神経系の回復を促すようにする。

③感覚系からのフィードバック情報が正常化してくれば、体を動かす運動系の出力も正常化しやすくなる。

④間違った姿勢や体の動かし方を、本来の正常な姿勢や動かし方に修正し、それを続けることにより小脳系の神経回路網を強化・固定し、学習および習得を図っていく。

こんな流れになっていきます。

結論

なんかゴチャゴチャ書いてあって難しそうだな~と思われるかも知れませんが、早い話、怪我すると色々と運動やら訓練やら本当は必要なんだよ、という事です。

しかも、年齢と共に戻りが遅くなってくるのも事実です。若い頃は怪我しても直ぐに治ったし、放っておいても大丈夫だよ、など昔の基準で考えられている人もいらっしゃいますが、残念ながらそうも上手くはいかないのが現実です。そこら辺は現実を受け止めて、真摯に取り組む事をお勧めします。

 

まとめ

今回は、症状再発を繰り返す人に対して必要な事は何かを考えるにあたり、運動学習という視点から解説してみました。細かい運動学習の理論は端折りましたが、ザックリとはお伝えできたと思います。

では、今回はこの辺で。