今日は、ダフィーカイロの坂木です。今回の症例報告は、ヨガによる膝の内側の痛みです。膝の痛みには、半月版や靭帯、軟骨、滑液包、筋肉などいろいろと原因になる部位が多く、その部位の同定が大事です。そこが判ると、どうやったらその部位に負担がかかるのかが見えてきて、それを改善するにはどうしたら良いかが見えてくるのです。

 

ヨガによる膝の痛み 写真1

 

1、経緯

このクライアント様は10年以上ヨガのレッスンを毎週受けられている女性の方で、慢性的に右ひざの内側に痛みを持っているのでした。その痛みが時期により強くなったり、弱まったりというのを繰り返すとのことです。

今回も痛みが強くなってきたので、職場の近くのカイロプラクティックに初めて受診されたそうですが、そこで施術を受けた当日から逆に痛みが増し、今までは痛いながらも正座ができていたのが、痛くてできなくなったというのです。そこで今度は当院を探し当てられ、このように施術を受けることになりました。

カイロプラクティックで痛くなったのに、再びカイロプラクティックを受けに来ていただけるなんて!まだカイロプラクティックを信じて、見捨てないでくれているという心意気に深く感銘を受けました。と同時に、今度こそはカイロプラクティックの信用を落とさないために何とかせねば!という気持ちで気が引き締まり、勝手にカイロプラクティック代表のような気持ちで施術をさせていただいたのでした。

 

2、分析

他院での施術内容をお伺いすると、特別変わった事をしてはいないようです。それでも悪化したということは、イリタブル(関節が動きゃ刺激に過敏)であるということです。まぁ、そういう方もいらっしゃるので、それはそれで注意しなければいけません。

一般にヨガは健康に良いとされていますが、それはほどほどにやっている場合です。ある程度レベルが上がってくると、けっこう無理な姿勢のポーズをやっています。それが元で体を壊すこともあるので、ご注意ください。

今回の膝も早い話が、使いすぎ損傷です。普段やっているヨガのポーズでどれが痛む?と実演していただくと、膝の内側に無理がかかるポーズでした。今までも痛みが増す時期がしばらくあり、そして和らぐ時期がしばらくあり、というのを繰り返しているといいます。これはどうも、炎症が起きて、それがしばらくすると治まって、というのを繰り返していたみたいです。

単純なはなし、ヨガをしなければ良いのですが、それでは治療院に来ている意味がなくなってしまいますので、どうにかしてヨガを続けながらも痛みが軽減する方法を探す必要があります。

治りは運動をしながらだとやはり遅いです。例え骨の配列を改善したとしても、ヨガ中に痛めるポーズをとることで患部に負担がかかるからです。できるだけそのポーズは矯正期間中は控えてもらい、他の問題ないポーズのみをこなしてもらうようにします。

当院にお見えになる前に医療機関での受診もされていて、整形外科では半月板損傷、接骨院では鵞足炎といわれたようです。しかし今回みせていただいた状況では、内側の側副靭帯に一番痛みがあるようで、そこの圧痛が強いです。痛みや炎症が広がっていると損傷部位の同定は難しくなるし、ひょっとしたら複数損傷部位があるかもしれませんが、取りあえずそれは置いといて、現段階の状況からは側副靭帯の損傷を見ていきます。

 

ヨガによる膝の痛み 写真2

 

3、実際の施術

行う手技はフリクション・マッサージという靭帯線維に対して横切る様にマッサージをし、痛みの抑制を行います。痛みを抑えてあげることは組織の回復を早める効果があります。また痛みを抑えることは、クライアント様が来院される第一目的でもあります。ただ、今までの経緯で患部がイリタブルなことは分かっているので、施術に対しては注意が必要です。

その上で膝、股関節、足関節などの調整をし、なるべく患部に動きに応じて負担がかからないようにしていきます。

普通、この様な症状の場合2~3回の施術で治まることが多いですが、今回は前述のように治りが遅くかかるものだったので、5回くらい必要でした。あとは良くなった状況を自分のケアで維持するようにし、自己回復力でキープできなくなる状態まできたら、再び施術すればいいと思います。

 

4、まとめ

運動や趣味で体を痛める人は結構多いです。ですが、思いっきりやるから楽しいというのもあります。中途半端にやっててもつまらないですよね。人生は一度きりなので、他人に迷惑かけない限りは思い切りやってください。体が悪くなったら、その時は当院のような施術院に来ればいいと思います。

では、今回はこんなところで。