今日は、ダフィーカイロです。

先日、1年にわたり続いた腰痛の運動療法の勉強会が終了しました。今回はその備忘録として腰痛についてのお話です。腰痛のほとんどは、原因不明ではありません。ただ単に、キチンと評価できていなかっただけの話です。

 

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脊柱外科医で日本水泳ナショナルチーム・ドクターであり、深部体幹筋の研究者でもある金岡先生と、理学療法士で健康科学大学理学療法学科の教授であり、日本飛込み競技トレーナーでもある成田先生の、お2人が中心になって非特異的腰痛といわれる機能的腰痛に関する運動療法のセミナーをシリーズで展開していました。

非特異的腰痛とは画像所見がみられず、そのために原因不明とされていた腰痛です。特異的腰痛とは、器質的腰痛とも言われ、組織の変化が画像診断上判明するもので変形性関節症や椎間板のヘルニア、骨折、癌などによるものです。また、血液検査の数値で判明する感染症によるものなどもこれに含まれます。

以前は整形外科医が治療対象としていたのは特異的腰痛であり、それは腰痛全体の20%にしか過ぎません。残りの80%は検査結果には反映されず、異常なしという事で特に治療の対象として扱われていませんでした。

そのため「腰痛全体の8割は原因不明の腰痛」などと取り沙汰され、様々な改善法が理論的・非理論的問わず存在することになりました。

しかし、痛みがあるという事は必ず何かしらの原因があります。その多くが機能性腰痛といい、体を動かしながら支えるという働きが上手にいっていないため、組織に負荷がかかり損傷することで引き起こされるのです。

近年、整形外科領域においてもスポーツ整形外科医を中心に、この機能性腰痛に対しても治療アプローチをしていく流れができつつあります。

このシリーズ・セミナーに参加させていただくことにより、医学・研究ベースの知見による評価・病態分類と、それに沿ったリハビリ法を習得する事ができました。また、ここでの評価法は様々な場面やアプローチ法に取り込みやすく、ヨガやピラティスなどのボディーワーカや、メディカル・リハなどのスポーツシーンや、カイロプラクティックなどの施術場面でも活用できるのが特徴です。

 

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新たな知見として、腰痛・骨盤帯の治療書として有名なDiane G. Leeの「The Pelvic Girdle」での記載内容で、実際にはコレ違うんじゃないの?とずっと疑問に思っていたことも解決できました。

また同じように、一般には真しやかに言われているような解剖学的なことや運動学的なことでも、私自身はそれは違うだろうと引っかかっていた事も明確に否定されていて、大いに共感を得る事ができました。

一般的に体幹筋を鍛えるための指導を受けるとすると、ほとんどの場合はドローインでローカル筋を一緒くたにしてしまいますが、場合によっては腹横筋の分離活動させる事がいかに大事かということをとくと学ばせていただきました。

世の中には様々な腰痛に対する整体や、矯正やマッサージ、鍼、セルフ・メンテナンス法などがありますが、痛みを抑えるだけではどんな事をやろうとも、それは一時しのぎであるという事を忘れてはいけません。最終的には自分で自分の体を支えられなければいけないのです。

 

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以前、来院された方で、毎年2~3回ぎっくり腰に襲われるという人がいました。ぎっくり腰になると整形外科やペインクリニックに行ってブロック注射をすると治まるので、それで済ませているとのこと。

異常に下肢の柔軟性が低かったので、ストレッチの提案をしたら「ヤダ」と言われました。

こういう人の場合、また別ブログのほうで解説を載せようかと考えているのですが、組織のリモデリングというのが引き起こされ、もとの正常な組織にもどれなくなっている可能性があります。つまり、面倒くさいから歯は磨かない、痛くなったら歯を抜く、と言ってるのと同じことです。もとの状態には戻れなくなります。

今回のシリーズ・セミナーではこの様な人を一人でも無くし、皆様の日常での健康レベルを向上させるための、知識と技術を得る事ができました。これらを皆様に還元できるよう努力していきたいと考えていますので、ぜひ腰痛でお困りの方はご相談下さい。

今回はこの辺で。