photo credit: cliqmo_ Babymetal (Download Festival 2015) via photopin (license)

 

今日はダフィーカイロです。

日本が誇るメタル・ダンス・チームであるbaby metalはただ今、ニュー・メタルの重鎮KORNと一緒にアメリカ・ツアーを巡っており、相変わらず伝説を作り続けています。

あんな激しい踊りしながら歌い続けるなんて、体力あんな~と映像見ながらいつも思うのですが、同時に私があんなのやったら簡単に膝こわすなとも思ってしまいます。

そこで今回は、膝の障害をテーマに、特に膝がポリポリ鳴るという訴えがよくあるので、それについてご説明していく事にします。

 

1、膝の鳴る音は膝蓋軟骨軟化症の初期症状か?

膝を曲げ伸ばしした時にジョリジョリ音、ポリポリ音が鳴るという訴えをする方は、一般的によく見受けられます。音が鳴るだけでそれ以外の不具合がなければ、取りあえずの日常生活での上で不都合はないのですが(将来的には問題が発生する可能性が有る)、引っかかる感じや、痛みを伴うようでは日常生活に差し障りが出てきます。

多くの場合、膝のお皿の骨の裏側の軟骨が痛んでいると思われます。これを膝蓋軟骨軟化症と言います。当院では、産後の女性の方がこの症状を訴えられるケースによく遭遇します。その他、スポーツをしている方でも多く見受けられますが、仕事柄立ち上がったり、しゃがんだりを繰り返すようなケースでも発生しやすくなります。

初期症状では単なるクリック音(ポリポリ鳴る音)のみですが、進行するとお皿の裏の軟骨が削れてきて痛みを発するようになります。

ただ元々生まれながらに関節・靭帯が緩い人というのはいらっしゃいます(女性に多い)。そのような場合は、子供の頃からポリポリ鳴っていて、クリック音がするからといって障害に発展しない場合も多く見受けられます。

お皿の軟骨の損傷には2つの要因が必要と思われます。1つはお皿の位置が大腿骨の関節面にフィットしないこと。もう1つはお皿を関節面に押し付けるよな力が発生すること。これらが重なって軟骨面に傷が付くのです。筋力が強くない、もしくは筋肉が柔らかく膝蓋骨を大腿骨の関節面に押し付ける力が弱いと、ポリポリ音は鳴るが軟骨が痛むほど損傷が進行しないと考えられます。

 

2、膝のお皿の関節の構造

太ももの骨は末端で膨らんで筒状になっているイメージです。その筒が内側と外側の2つに分かれ、間が溝になっていて、お皿の軟骨がその溝の軌道上を通るようにできています。対応するお皿の裏の軟骨は真ん中が盛り上がった小山状になっており、丁度、大腿骨の溝と適合するような構造になっています。

膝の曲げる角度によって、お皿(膝蓋骨といいます)の接触する位置と、大腿骨に接触する位置が変わります。膝の曲げる角度が深いほど、大腿骨の関節面の下の方で膝蓋骨と接触し、膝を伸ばすほど、膝蓋骨は太ももの前面の筋肉に引き上げられるので、大腿骨の関節面の上の方で接触します。

 

関節の曲げる角度で膝蓋骨の軟骨面での接触する位置も変わり、膝の角度が60~90°が最も膝蓋骨の軟骨面が、大腿骨の関節面に接触する面積が広くなります。その角度が最も膝蓋軟骨に圧力がかかると考えられているので、接触面積が広くなるのは圧力が分散され効率的です。

膝を深く曲げている135度の角度では、大腿骨の関節面の下のほうで膝蓋骨の両サイドの軟骨面が接触します。膝の屈曲角度が90度では、膝蓋骨軟骨面の上半分での接触。赤丸部分が接触ポイントで圧力がかかる部位です。

屈曲60度では膝関節面の上のほうで接触し、膝蓋骨軟骨面の下半分側で圧力を受けます。屈曲20度の膝が伸びている場面になると、膝蓋骨は上のほうに引き上げられ大腿骨関節上端と膝蓋骨軟骨面の下端部での接触となります。

ここで推測されることは、膝を曲げる角度が深い位置で膝蓋骨軟骨を痛めている場合は、痛める箇所が膝蓋骨の外側なので施術を施す際も比較的アプローチしやすいのですが、屈曲角度が60~90度付近で痛めていると、軟骨面の中心部周辺なのでアプローチしづらいといえます。

いづれにしろ、膝蓋骨を動かす筋肉のバランスや、膝下の骨の捻れ、股関節の動作不良などにより、膝蓋骨の動きが正しい動作軌道を描かないと、膝蓋骨軟骨に無理な負担がかかり荒れてきます。それが繰り返されると軟骨が傷つき、最終的に痛みを発します。軟骨自体には痛みを感じる神経はありませんが、軟骨が損傷すると炎症反応が起こり、それが周辺組織の痛覚神経を刺激すると考えられています。

 

3、改善法方は

膝蓋骨の軌道が正常ラインから外れるのが原因なので、その修正を目標とします。人それぞれ歪みかたは違うので、それを評価し、修正を加え、それで痛みが軽減すればそれを継続し、身に付けさせます。

膝蓋軟骨面の中でも損傷している部位や、範囲によって治りのスピードは違います。単純な場合は矯正1発目で終了してしまうこともありますが、なかなか反応を示さない場合もあります。

日常生活でのふさわしくない動作で痛めている場合は、その動作を行わないように注意していただくひつようがあります。スポーツ動作で痛めている場合は、プレー動作の見直しが必要で、その競技特有の動きを行わないといけない場面があり、その際痛めてしまう事もあるので、どのような競技動作がかかわっているか探す必要があります。

 

4、産後の女性のケース

産後の女性でこの症状を訴えるケースが多いです。妊娠前は膝が鳴ることはなかったのに、産後から膝がコリコリ鳴って、しゃがんだところから立ち上がると膝が痛いというのです。

妊娠前は日常的にそれ程、床からしゃがんだり立ち上がったりを繰り返すという動作をしていなかったのが、赤ちゃんが生まれるとそのような動作を頻繁に繰り返すようになります。今までしてこなかった動作を急にいっぱい繰り返さなければいけなくなったので、そのための使いすぎ損傷です。

脚のアライメント(骨の配列)の修正を加えるだけでなく、日常動作の改善をして、痛くなった膝蓋骨に負担をかけないような工夫をしていく必要があります。

人それぞれ生活環境や、住環境に違いがあるので、それぞれに適した方法をディスカッションしながら探っていきます。

 

5、スポーツ障害としての膝蓋骨軟化症

スポーツの場合、先ほど述べたように脛骨の捻じれや、股関節の捻れ、筋肉のバランスなどで膝蓋骨の動く軌道がズレて膝蓋骨軟骨面が大腿骨と擦れ合い、軟骨面が荒れてきて、最終的に損傷に至ります。特に反復回数が多くなればよりリスクが高くなります。

しかしそれ以前に、単に太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)が疲労で硬くなって、それが原因になっている場合もあります。四頭筋が張っていると、膝を曲げたときにより強く膝蓋骨が大腿骨側に押し付けられるからです。まずご自身でマッサージやストレッチなど、セルフケアをキチンとすることをお勧めいたします。

 

6、まとめ

babymetalを見てたら膝の記事を挙げようと思い立ったので、今回取り上げてみました。何か参考になることがあれば幸いです。膝の障害はいろいろあるので、また機会があれば取り上げてみたいと思います。

では、今回はこの辺で失礼します。