今日は、神奈川県大和市の整体【ダフィーカイロプラクティック南林間】の坂木です。今回は、パニック障害と思われる30代男性のクライアント様の症例のご紹介です。

パニック障害

 

1、初診時

ご予約を頂いた時点でのお話では、めまい感という事でお受けをしていた方でした。しかし、実際ご来院になってからお話を伺わせていただくとめまい感とは少し違うようです。

どういった時にめまい感が起こるかをお尋ねすると、「電車に乗った時」に「頭がボワ~。モヤ~としてくる」ということです。その他の時には問題は特にないそうです。発症が4年前からで、過去に1回だけひどく目がまわった事があるとの事。

脳外科や耳鼻咽喉科では特に異常は認められません。内科で処方されて精神安定剤を服用すると症状が軽減するという事です。

 

2、検査と方針

お話だけ伺っていると、パニック障害に近い気がします。確認のため、バランス調節系の三半規管、小脳、体性感覚の検査を一通り行ってみます。病院で異常が検出されていないように今回も特に異常は見出せません。

よくよくお話を伺っていると、めまい感というより不安感に近いようです。しかも、発症するのが電車の中だけという限局したシチュエーションは、パニック障害の人が訴える症状に典型的に見られる兆候に近いと思われました。ただ、当院は医療機関でなく、精神疾患の専門医ではありません。病名の診断をする事はできませんし、する必要もありません。

基本的なカイロプラクティックの施術により、先ず不安障害と思われるクライアント様にはリラックスをしてもらい、心身ともに緊張を緩めていただく事を第一目的として初回は施術させていただきました。精神的に不安定になっている方では、通常とは違う予期できない反応を示される場合もあるので、その様子見の意味合いもあります。

 

3、2回目

前回、施術で特に問題なかったというので、今回はさらに突っ込んだ施術に取り組んでいく事にしました。前回から2週間くらいの間が空いたのですが、その間、症状がひどくなってから避けていた通勤の電車を何回か試してみたそうです。空いている場合は平気だったが、混みだすと再び不安感がでてくるとの事でした。

今回はさらにカイロプラクティック神経学的に脳の状態を検査していきます。脳の機能の状態が左右アンバランスでないか?ということが主題となります。そこでブラインドスポット(マリオットの盲点といわれる視神経乳頭による見えない部分の検査)や音源の同定検査(音の位置を把握できるかの検査)を行ってみます。音源同定は中脳・橋の活性が必要で、ブラインドスポットでは脳機能の左右差を推測できます。どちらもアンバランスがみられるので、これを指標に施術を行います。

また、脳神経に直接刺激を加えるものとしてニューロ・オリキュロセラピーをイメージングとして応用して施術に加えてみました。

さらに脳機能改善のホームエクササイズも自宅でやった頂きました。

 

電車

 

4、3回目

自主的に徐々に電車の乗車に慣らしていってもらい、空いている状態から、ある程度の込み具合まで特に薬を服用しなくても対処できるようになってきたそうです。ただ、相当の人ごみでは、まだ不安感が出るとのことでした。検査では音源の特定も大分改善してきて、ブラインドスポットも左右差がなくなってきました。

あとは無理せず、徐々に慣れていければよいと思います。

 

5、カイロプラクティックがパニック障害に適応できるのか?

パニック障害は、不安感が繰り返され、「予期不安」となり不安感を感じる事が不安になるという負の連鎖が固定化た状態です。また、セロトニンという脳内の神経伝達物質の働きの過不足が原因の一つとよばれています。

カイロプラクティック的な考え方では、脳機能の左右差を是正する事で働き具合が上手くいくのでは、と考えられています。また、不安感、不快感を感じやすいという事は、幸福感、快感を感じずらくなっているとも考えられます。カイロプラクティックの一分野、ニューロ・オリキュロセラピーやトルクリリース・テクニックではこれらの症候群を「脳報酬系欠乏症」と呼んでいて、これを改善する目的で行っています。

これらの事を考えると、カイロプラクティック的な施術でも精神的な問題を抱えられている方々にもお役に立てる事があると思っています。

 

4、まとめ

今回は精神的な症状においてのカイロプラクティック的な対応の一例のご紹介でした。

基本的には、自主的にこのような施術院にこられる方は、自分で「治そう」「治りたい」という思いがあってご来院されると思います。しかし、自主的に治りたいという気持ちがない方にはあまり効果的ではないように思います。

軽度の症状なら特に問題はありませんが、症状が重い方は、通常とは違う予期しない反応が出る場合もあるので、特にご本人のやる気というのが大事になります。もしご家族で受けさせたいとお考えの方がいらっしゃいましたらご相談ください。では、今回はこの辺で。