上部頸部、後頭部の緊張からくるめまい感

今日は、神奈川県大和市の整体のダフィーカイロプラクティック南林間整体院のサカキです。

今回の症例のご報告は、めまいを訴えてのクライアント様の第4弾です。

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症状

3ヶ月前より後頭部が揺り動かされるような違和感を感じ始め、たまに坂道を下ったときのようなフワッとした感覚にもなるそうです。

今まで耳鼻咽喉科や脳神経外科のめまい外来など4つの医療機関を受診し、様々な検査を受けましたが、特に異常所見は見つからなかったそうです。そこで当院を探していらしたとの事です。

初回は、小脳・前庭系・視覚系などのバランスに関係する機能検査をまずはします。先立って各種医療機関にて精密検査で異常が無いと言われてきているので、当然ですが当院でも特にこれと言った異常は見当たりません。

いつも頭の周りが締め付けられる感じや、週末になると頭痛があり、光に過敏だということなので偏頭痛の可能性も考えましたが、偏頭痛性の痛みはズキンズキンとする拍動性の痛みがメインになるので少し違うようでした。

 

施術と経過

一番可能性のある、後頭部周辺の異常知覚(感覚系の異常)を疑って施術をして見ます。後頭部周辺は上部の首から出ている神経由来の耳介神経や大後頭神経などが皮膚知覚を支配していますので、その神経の出所になっている首の骨の不具合がありそうなところを探し、カイロプラクティック的な手法で修正していきます。

2回目の来院時では、初回の施術後、右の後頭部周辺はグラツキ感が減少しとのことでした。しかし、左後頭部の違和感は変わらないとのこと。様子見で2回目も同様の施術をしてみます。基本的に改善傾向にある時は、その施術を推し進めていった方がよいです。逆に効果が無い場合は、他の手法を考慮する必要があります。

人によっては、来るたびに違う症状を言ったり、後から違う症状を付け足して言ってくる場合がありますが、痛みは装飾してくるので(いろいろ関連症状でオマケがついてくる)、それに引きずられて主体を見失うと、返って改善が遅くなる場合があります。

3回目のご来院時でのお話では、2回目後、後頭部のグラツキ感はなくなったそうです。しかし何日かしてから仕事の忙しさも重なってか、今度は首の部分に痛みが出てきたそうです。

そこで今度は神経内科を受診したところ、今までの経過を聞いて、緊張性頭痛と診断されました。カイロプラクティックの施術も受けていると話したところ、緊張性頭痛にカイロは良いと思うと話されたそうです。後頭部の異常感覚は緊張性頭痛から来ていたということですね。

 

施術の反応とその解釈

緊張性頭痛とは、首や肩の筋の緊張から頭部に行く神経・血管が締め付けられ痛みが出る頭痛の形態です。もともと首肩のコリなどがあって、それを気づかず進行して後頭部に違和感が出たのが、それが解消する事によって本来隠されていたものが出てきたようです。これを痛みの病理ではマスキングとよび、本来ある症状を別の症状で覆いかぶせて隠してしまう状態です。

今回の症状の変化も一種の好転反応(瞑眩)と言えるかも知れません。
神経も細胞なので、血液による酸素や栄養分の供給が滞ると、代謝が落ち、不活性化してきます(働きが鈍くなる)。また、神経自体が圧迫されても同じような状態になります。

その状態から圧迫が取れると、神経の働きが復活するわけですが、そうすると今度は働きが鈍くなって情報をあまり伝えていなかったところの、情報が良く伝わるようになり、マスキングで隠されていた痛みなどがより強調され感じる状態になります。

とりあえず、改善傾向にあるのでそのままの施術で推し進め、緊張性頭痛は凝りからくる頭痛なので、さらに姿勢の改善が根本の改善に繋がりますので、そちらもさらにアプローチをしていくよう取り組んでいます。

めまいで訴えてこられた方でもいろいろケースがあります。それを1ヶ1ヶ検証していく事が大事ですね。

何か分からない事があれば、神奈川県大和市の整体【ダフィーカイロプラクティック南林間】まで、何なりとお尋ねください。
今回のご報告はこの辺で。

では。

 

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