今日は、神奈川県大和市の整体のダフィーカイロプラクティック南林間整体院の坂木です。

今回も内科系関連のお話で、循環器系の問題についてです。特に足の血管の病気に関してです。

【1474】全身の動脈人体図(c)フリーメディカルイラスト図鑑

 

初回時の状態と経過

70代男性の方で、座っている分には何ともないが、歩き出すと暫らくして左足がしびれてくると言う訴えの症例です。歩き出すと足が痺れてくるのを間欠性跛行といいますが、代表的な疾患として脊柱管狭窄症と血管性間欠性跛行の2つがあります。

脊柱管狭窄症は、背骨の中の脊髄神経の通り道である脊柱管が狭くなり、脊髄を取り巻いている動脈が圧迫され、歩く事により下肢への血流が必要になった時に、血が足りなくなり神経症状を起こす、という病気です。両足に痺れが出る事が多く、腰を丸めると脊柱管が広がり、神経の圧迫が減るので症状が改善します。

一方、血管性跛行の場合は、動脈が詰まり血の流れが悪いので、歩行などの運動時に血が不足し痺れを感じます。閉塞性血栓血管炎などの末梢の動脈の炎症や、閉塞性動脈硬化症によるつまりが原因です。この場合は、腰を丸めてもすぐに痺れ感が改善する事はありません。

そこで、足の甲にある足背動脈や、くるぶしの後ろにある脛骨動脈などの末梢動脈を拍動を見てみると、あまり感じられません。若干、足も冷えているようです。症状の出方などのお話から総合してみると、どうも血管性の間欠跛行の疑いがあります。

しかし、ここで「閉塞性動脈硬化症という動脈が詰まる病気があり、その様な病気の可能性が強いので病院へ行ってみてみてください」ということは、医師法の関係で言ってはいけません。病名を出すと言う事は診断行為にあたり、診断行為は医師以外は行っていけない事になっているからです。

そこで「血管に何か問題がある可能性もあるので、できれば病院で見てきてもらえますか」というような遠まわし的に物言いになってしまいます。

これだとどうしてもインパクトが弱いせいか、実際に行動に移してくれる人は少ないです。この方もそのまま病院へは行かずじまい。

しかし、1週間後に再来院された時は、末梢動脈の拍動も確認され、痺れ感も軽減しているとのことでした。あれ~、検査ミス&見当違いだったのかな~、と思い脊柱管狭窄症の可能性も考え、椎間を開く牽引主体の手技を行い当日は終了でした。

 

その後と考察

そして1年ぐらいを過ぎた頃に、このクライアント様がひょっこり再来院されました。お話を伺うと、最後の来院からしばらくは調子良かったようですが、数ヶ月後に今度はかなり強い痺れが左足にで、その時はさすがに病院へ行かれたそうです。

そこで、鼠径部あたりの大腿動脈で破裂が起こっていたようで、手術をしたとのことでした。腹部大動脈瘤破裂はよく聞きますが、大腿動脈はあまり聞くことはありません。手術後は全く問題なくなったとの事でした。

動脈が閉塞する原因は、多くは動脈硬化などで、血液成分(リポ蛋白など)過剰による粥腫が形成され、それが血栓になり動脈内を狭くします。動脈は狭くなると血液が通るのに圧力がかかります。動脈は年齢とともに弾力が失われ、硬くなりやすいので、圧力が局所的に加わるとそこが瘤のように膨らんできます。最終的にはそこが破裂しやすくなります。

以前の足の痺れは推測すると、一旦できた血栓が何かの拍子にはがれたのではないかと思われます。詰まった時は虚血となり痺れを出しますが、そらがはがれたため、一時的に回復したのではないでしょうか。

後天的な血管系の病気の問題の場合、土台として高脂血症や糖尿病などの基礎疾患がある場合が多いので、他の部分に問題が出る場合があります。それが今回は、足の付け根に出たということでしょう。

大きな病気になる前に体はサインを出しているという事は往々にしてあるものです。今回のケースも予兆を出していたのでしょう。筋骨格系の症状と思われていても、実は内科的な問題から由来している場合もあります。

いろいろな状態を想定して施術にあたっていますので、当院からの提案にご協力いただけるとクライアント様ご本にのためにもなりますし、こちらも助かりますので、よろしくお願いします。

何か分からない事があれば、神奈川県大和市の整体【ダフィーカイロプラクティック南林間】まで、何なりとお尋ねください。

今回のご報告はこの辺で。

では。