今日は、神奈川県大和市の整体のダフィーカイロプラクティック南林間整体院の坂木です。

今回は、産後の腰痛でのご来院のクライアント様のご報告です。

改変AL201_nomikai1020140830190414500
photo by pakutaso.com(一部改変)
モデル;lala

 

症例内容と経過

この方は、産後2週間目で来て頂きました。

妊娠中より痛みが出て、産後、痛みが増悪したそうです。

5~10分くらい仰向けで寝ていると左のお尻から腰にかけてが痛くなり出し、寝返りを打つときも痛むとの事です。同時に恥骨結合(骨盤の前の連結部)も痛みがあり、特に歩いていると感じるそうです。

この様な訴えがある産後の方は多くいます。

仙腸関節の動揺性を見てみると、やはり少し緩くなって過剰な可動域になっているようです。分娩が終わるとじん帯を柔らかくするリラクシンというホルモンの放出はなくなりますが、効果はしばらく残っているらしく、まだ緩くても不思議ではありません。しかし、左右両サイドを比較してみると、痛みがでている左の方がより不安定感があるのがわかります。

また、産後直後は筋肉的な疲労から、筋肉内に小さな損傷ができることがあり、それが痛みの原因になる事があります。今回もそれだったら痛みをとるのは簡単だなと思っていましたが、残念ながら痛みの箇所が表層ではなくもっと深部で関節内のようでした。

緩んでいるところは、固定してもらうのですが、そのまま固定してしまうと歪んだ形で固定されてしまう可能性があるので、股関節・骨盤帯を正しい状態に修正し、そのうえで固定していただきます。これには、ちょっとしたコツがあります。

産後、まだ1ヶ月以内で体調の回復や、子宮の復元がまだおぼつか無い状態なので、ごく弱めの刺激により骨盤の修正を加え、また、全身の筋・骨格のバランスを整えます。その上で、固定をしていただき、また、骨盤底筋や体壁筋の調子を戻す為の、産褥体操の延長線上のエクササイズをしてもらう事にしました。

特に今回の症例の方は経産婦さんで、腹壁が妊娠中から緩んでいたようで、胎児の大きさに比べ、お腹が予想以上に大きくなっていたとの事でした。そのため、どうも腹直筋離開も見られるようです。

妊娠中は、お腹が大きくなるので、大なり小なり腹直筋は離開しやすくなります。大抵の場合は、気にしなくても大丈夫な程度ですが、たまに腹直筋の真ん中の縦線(白線という)の組織が伸ばされ過ぎてしまう事があります。

ひどい場合は手術が必要な場合間ありますが、そこまでひどくなければそれを修正しながら、改善するエクササイズで対処できます。通常の腹筋運動などをすると腹圧が高まり、逆に腹直筋の離開を促す可能性もあるので注意が必要になります。

この様な感じで3回ほど施術を受けに来ていただけましたが、徐々に痛みが治まってきて、関節の不安定感も減ってきているようです。子育ては、こらから本番ですから。一日も早く、本調子になっていただきたいと思います。

 

仙腸関節について

あと、今回少し驚かされる事があって、産科で検診に行かれた際、カイロプラクティックいってます、と告げたところ骨盤の関節は動かない?緩まない?(どっちだったか忘れてしまいましたが。すみません)といわれたそうです。

昔は、医学書にも仙腸関節は不動関節といい、動かない関節とされていました。現在では、解剖学などの研究から2°ほどの回旋と1~2㎜ほどの前後移動をすることがわかっています(研究者によってこの数値は若干違いますが)。

この手の報告は、理学療法系の学会や、生体力学的な研究で論文等を良く見ます。古くはカパンジーが有名ですが、理学療法畑ではDiane Lee
さんとか有名かな?

Medline(研究論文の検索システム)で検索してみるといくつかヒットしますね。ここでは、ひとつご紹介しておきます。

Three-Dimensional Movements of the Sacroiliac Joint: A Systematic Review of the Literature and Assessment of Clinical Utility
(仙腸関節の三次元の動き:文献と臨床的有用​​性の評価の系統的レビュー)
Goode A, Hegedus EJ, Sizer P, Brismee JM, Linberg A, Cook CE.
J Man Manip Ther. 2008;16(1):25-38.
これによるとレントゲンステレオ撮像法解析(RSA)などを使った3D解析の結果、やはり先ほど挙げたような可動域の数値がでたようですね。

産後関連だと恥骨結合の歪みに関する研究が結構散見されました。分娩時には、恥骨結合の方が大きく動く為ですね。

仙腸関節は、線維性の関節と滑膜性の関節の複合なので、炎症が起これば、特に滑膜性の部分は浮腫が起こり緩みが起きても不思議ではありません。

なので、緩むこともあるといえます。

だらだら書いていたら長くなって、取り留めなくなってきたし、疲れてきたので今回はこんなところで。

仙腸関節については、また機会を見つけて書きたいと思います。

何か分からない事があれば、神奈川県大和市の整体【ダフィーカイロプラクティック南林間】まで、何なりとお尋ねください。
では。